経済・社会

2022.04.17 07:00

新型コロナの再感染、わずか23日後の事例も CDCが報告

Getty Images


米国で全ゲノムシーケンシングを受ける事例は非常に少ないことから、異なる種類の変異株を確認し、再感染を特定するのは難しい。同研究の対象者が10人のみだったのはそのためだ。
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同論文はまた、迅速抗原検査に頼り、自宅で自己診断をしている人が増えていることから、シーケンシングのためのサンプルの入手がますます困難になっていることを指摘している。90日以内に実際に再感染する人の数は不明だが、それでもCDCの報告書が発見した以上の人数がいることは確かだ。

新型コロナウイルスの元々の変異株では、感染により少なくとも90日はウイルス感染に対する免疫防御が得られると考えられていた。90日以内の検査の陽性結果を証拠として提出し、必要な検査やワクチン接種証明書の提示を免除されていた人さえいた。しかし、より新たな新型コロナウイルスの変異株が登場し、再感染の可能性がさらに強くなっているようだ。

デルタ株は、欧州や米国を含む世界の多くの部分で衰え、オミクロン株のBA.1とBA.2に置き換えられた。こうした変異株は比較的新しく、多くの人に感染するようになったのはここ数カ月なので、こうした変異株による再感染について現在、決定的に知られていることはあまりない。
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2月に査読前論文として発表された小規模なデンマークの調査は、20~60日の間にオミクロン株に2回感染した67人を特定した。そのうち3分の2以上のケースでは、最初にオミクロン株のBA.1に感染後、今度はBA.2に感染していた。感染した人の大半はワクチン未接種の若者だった。これは、デルタ株の後にオミクロン株に感染した事例を扱ったより小規模なCDCの研究とよく似ている。

少人数しか参加していない研究から結論を導くことは難しいものの、CDCの報告書の著者らは、再感染の大半はワクチンを接種していない子どもの間で起きたことを指摘している。

著者らは「再感染とまん延を最大限防ぐには、ワクチン接種の資格がある人が全員、適切な場合はブースターを含め遅れることなくワクチンを接種し、新型コロナウイルス感染症にさらされたり症状が出たりしたら再検査を行うべきだ」と述べた。

翻訳・編集=出田静

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