キャリア・教育

2022.04.11 20:00

キャリアを加速させるために、「ひと休み」すべき5つの理由

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3.心身の幸福を保てる


神経をすり減らしてひたすら激しく動き回っていると、燃え尽きたり、不安になったり、ストレスから病気になったりする。その結果として、免疫機能が低下し、加齢が進み、風邪を引きやすくなる。ガス欠だったり、ストレスで疲れ切っていたりしたら、前進するのは無理だ。

意識して休憩し、心身が満たされる活動をたくさんしよう。インスタグラムをスクロールしてただ眺めるような無意味な行為はやめて、体を動かして健康増進に励もう。近所を散歩したり、ヨガをやってみたりするのもいい。

また、教養を深め、気分を明るくしてくれるポッドキャストや本、TEDトーク、記事、動画に触れて、心に栄養を与えよう。瞑想や祈り、沈思黙考を通じて心を充電することもいいだろう。

あるいは、せっかく休憩するのだから、何よりも休養を優先させてはどうだろうか。昼寝をしたっていい。睡眠不足は、パフォーマンスと生産性の低下につながることが研究で示されている。

4.いちばん大事なことに集中できる


To-Doリストにずらりと並ぶ仕事や、周囲から次々と突きつけられる要求の数々。それらを前にすると、押しつぶされてしまうような気持ちになるだろう。そういうときは、何もかもが緊急で重要性も高いと考えがちだが、そんなことはめったにないものだ。

前進とは、「すべてを行うこと」とは異なる。前進するには、正しいことをする必要があるのだ。そして、正しいことができるのは、いったん減速して、タスクや要求がどれも等しく重要というわけではないことを理解したときになる。

誰にも邪魔されない、ひとりの時間を確保しよう。そうすれば、不要なミーティングを詰め込んで、自分の限度をオーバーしてしまうような事態は避けられる。無駄を省き、優先順位を決め、自分にとっていちばん大事なことに集中しよう。

5.生産性が向上する


ひと休みしていたら、生産性もゼロになるわけではない。休憩は、前進するために不可欠だ。猛烈なスピードで突き進むことに慣れてしまうと、わざわざ休憩することに強い違和感を抱くかもしれない。けれども、多忙さと生産性の高さはイコールではない。

視点を変えて、考えたり、感じたり、体験したりする余裕を、自分に対する贈り物だと考えよう。この贈り物は、キャリアアップと相反するものではない。キャリアアップを後押しするものなのだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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