とある新規事業チームのリーダーとして採用されたAさんは、入社後すぐに今後の戦略を作ると同時に、様々な人と1on1をして社内のリソース状況を見渡した。その後、社内から1名の異動を受け入れ、社外からの採用を2名計画。1名は人事を通して応募があった人、1名は自分の元部下でまた一緒に働きたいという人を迎え入れた。
社内事情にも精通しながら、これまでのやり方にとらわれない新しい発想と、自分の思っている戦略を実現するに最適な布陣で、事業は順調に立ち上がっていったのを見たことがある。元部下を連れてくるというのはよくある話なのだが、実は簡単なことではなく、これをできる人と、できない人は明確に分かれる。
Getty Images
一緒に働きたいと思われる上司とは
想像してみてほしいのだが、これからも一緒に働きたいという上司がどれだけいるだろうか?
数年一緒に働いて、働きやすいという人はいるかもしれない。ただもしあなたが「働きやすい」というだけの理由でまた働きたいと思ったとすれば、おそらくその上司はあなたとまた働きたいとは思わない。数年一緒にいて、「それでもまだこの人から学ぶことがある」という理由がある時、はじめて相思相愛になる。
学びたいと思われるのは決して、知識が豊富だからとか、経験が豊富だからということではない。常に未来を考え、失敗を恐れず新しいことにチャレンジし、周りをサポートし、いつでもあなたの先をいっているからである。そして、そういうグレートリーダーは自分のことを決してグレートリーダーだとは思わず、学び続けている。
だからこそ、リーダーの皆さんに問いたい。あなたの周りに、今のあなたのチームに新たに参加してくれる人はいますか? もし答えがYesなら、自分はグレートリーダーの一人なのかもしれないと自分を認めてあげてほしい。