キャリア・教育

2022.05.08 18:00

新しいエンゲージメントの形?「離婚約」中にならできること


寺門 いくら年金をもらえるのかを知ることも大切です。「FP相談ねっと」の「LINEねんきん定期便試算」で簡単に老後の年金を調べられるのでチェックすることをオススメします。日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」があれば65歳から受け取る老齢年金がわかります。

くらら 実際に金額が見られるのがいいですね。


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寺門 公的年金について少しご説明しますね。公的年金には国民年金と厚生年金の2種類があります。国民年金は「国民」とあるだけに、全ての国民を対象としたもの。厚生年金は、会社員や公務員など、組織に雇用される人が国民年金と併せて加入するものです。年金加入者は被保険者と呼ばれ、第一号被保険者(自営業/フリーランス、20歳以上の学生、無職、上記の妻で20 歳以上)、第二号被保険者(会社員や公務員)、第三号被保険者(第二号に扶養されている配偶者)の3種類に分類されます。 老齢年金とは老後の生活を支えるために給付されるもので、国民年金から給付される「老齢基礎年金」と、厚生年金から給付される「老齢厚生年金」とに分けられます。

くらら 40代でフリーで働いている人や専業主婦は、それぞれ第一号被保険者、第三号被保険者ということになりますよね? そうなると、もらえるのは基本的には「老齢基礎年金」のみ。

寺門 その通りです。令和3年度を例に取ると、20歳から60歳まで全期間、40年間にわたって国民年金を支払った場合、老齢年金受給額は78万900円/年。受給額は毎年4月〜翌年3月までを期間として変更され、変更基準は社会情勢(経済状況や人口)に合わせて調整されます。

くらら もし支払いが40年に満たない場合はどうなるのでしょうか?

寺門 かつては保険料を25年間(300カ月)以上納付していないと老齢基礎年金を受け取る権利(受給資格)を得られませんでした。しかし、平成29年8月の法改正で緩和され、現在では10年(120カ月)以上の納付があれば、減額されるものの受給資格は得られます。また、減額されたくない人のための救済措置として任意加入制度があります。任意加入制度とは、本人の申し出により、60歳以上65歳未満の5年間(納付月数480月まで)、国民年金保険料を納めることで、65歳から受け取る老齢基礎年金を増やすことができる制度です。

(この記事は、のらりくらら著『離婚約、してみました。別れてもヨリを戻しても幸せになるために』から編集・引用したものです)

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