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2022.02.08 07:30

大富豪の元妻たちがリード、被寄付者に「力を与える」慈善活動

メリンダ・フレンチ・ゲイツ(左)とマッケンジー・ベゾス(右)/ Getty Images


フレンチ・ゲイツは昨年末、資産の過半を寄付することを誓約する「ギビング・プレッジ」に署名した人が毎年公表する書簡で、寄付が「データに基づいたものであること」や「野心的な目標を設定し、その目標に向けての進捗状況を測ること」は重要だが、資金を提供する相手を信頼することも「同様に重要だ」として、これら2つのスタイルの慈善活動の違いに触れている。
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ヒューレット財団やゲイツ財団なども、もちろん寄付する相手を信頼しているだろう。ただ、例えばスコットがそうする以上に、彼らは慈善活動の結果に関するデータを求める。

シュミッツ教授は、信頼に基づく寄付と成果主義の寄付は「対立するものと考える必要はない」とした上で、「資金の提供者が、活動をどれだけ自身で管理するかという問題だ」と述べている。

寄付のスタイルは変化している


より信頼に基づいたアプローチを呼び掛けているのは、フレンチ・ゲイツとスコットだけではない。新型コロナウイルスのパンデミックが発生した当初、全米財団評議会が助成に関する基準を緩和または撤廃しようと呼びかけたところ、800以上の財団が賛同し、その「プレッジ」に署名したという。
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慈善団体Trust-Based Philanthropy Projectの共同創設者、ピア・インファンテはこうした寄付について、「“象牙の塔”の中で、またはコンサルタントによって戦略が立てられ、被寄付者はそのアイデアに同意しなければならないという従来型の慈善活動とは、大きく異なる」と説明する。

フレンチ・ゲイツとスコットは昨年、2030年までに米国内で女性の力と影響力を拡大するためのアイデアを発掘するコンテスト、「Equality Can’t Wait Challenge(平等は待てない)」を共同で開催。選出した女性たち4人に、1000万ドルずつを提供している。

編集=上田裕資

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