翌日、似たようなボックスがまたいくつか現れたが、前日とは数字が違っていた。ネット文化について普段から私に教えてくれている娘が大学から帰宅したので、「ワードル」という言葉に聞き覚えがあるかどうか尋ねてみたが、「聞いたことがない」とのこと。私は「単語ゲームの一種みたいだ」と答え、娘と一緒に調べてみることにした。
その日を境に私たちは、家族全員でワードルにのめり込むこととなった。ツイッター上では以降、人々が自分の日々の成果をシェアする投稿が溢れている。こんなにもシンプルなゲームの人気が急速に高まった理由は、何だろうか?
ワードルは5文字からなる単語を6手以内に当てるゲームだ。入力できるのは実在する単語のみ。外れると、5文字のうち、文字も位置も合っているものは緑色で、文字は合っているが場所が違うものは黄色で表示される。スコアの数字は、「211」が第211回目の単語、「4/6」が6手中4手でクリアしたという意味になる。単語は毎日変わり、1日1回のみ挑戦できる。
Wordle 211 4/6
— Larry Wilmore (@larrywilmore) January 17, 2022
しかし、数文字の単語を6手以内に推測するだけのゲームを、なぜこんなに多くの人が試し、継続し、自分のささやかな成功を皆に共有する投稿を行っているのか?