内向的な人間は、いい上司になる
外向性は、リーダーシップの条件とされる。だからと言って、外向的な人間が最高の上司になるとは限らない。ペンシルベニア大学ウォートンスクールの教授アダム・グラントが実施した画期的な研究では、外向的なリーダーよりも内向的なリーダーのほうが、積極性にあふれる部下を持ったときに、より良い成果をあげることが明らかになった。
なぜなら、内向的なリーダーは、自ら表舞台に立とうとせず、積極性のある部下が注目を浴びるようにもっていくからだ。外向的な人間は、認められようとして、つい脱線してしまうことがある。それに対して内向的なリーダーは、全力を尽くして自分のチームを支える。そして、優れた業績をあげた人が、評価されていることを実感できるよう配慮する。
このように、内向的な人間は成功する起業家になれる。肝心なのは、内向性は強みであって、足を引っ張る欠点ではないと認識することだ。そのとき初めて、内向性は強力な武器になるだろう。