旅はそのひとつの方法で、雄大な自然に魅了されたり、アウトドアで思い切り遊びながら疲れた心身を解放させ、本来の自分を取り戻すのだ。
世界が認めた大自然で、大いに遊び、癒やされる
日本で2番目に大きい離島が、2021年に世界自然遺産へ登録された鹿児島県の奄美大島。東京の23区部や琵琶湖よりも大きな島全体に、人種や国籍を超えて共有し、未来に残すべき自然があると認められたのだ。
特筆すべきは生物多様性。固有種も多く、まさしく奄美は大野生が根付く島。眩いばかりの天然色豊かな自然に溢れ、海は文字どおり限りなく透明に近いブルー。マングローブ原生林はおよそ70万平方メートルもの広大さを誇る。
そして“世界の宝”の中にある「ザ・シーン アマミ スパ&リゾート」は全室が片側全面ガラス張りのオーシャンビュー!常に奄美ブルーに触れつつ滞在できる。
チェックイン後、鮮やかな青を目にしてのんびり過ごしたいなら、ウェルネスプログラムに参加するのがいい。ヨガだけでも、日の出や日没に合わせて行うプログラムやSUPヨガなどメニューは豊富。マッサージはゲストの要望に応じて施術場所を決めることができ、ビーチサイドやガーデンなどでまどろむことができる。
また大自然でアクティブに遊びたい人にはシュノーケリングやウェークボード、船をチャーターしてのクルーズなども。ネイチャーツアーも多彩で、マングローブの中をカヌーでゆったり進んだり、夜間に黒ウサギを探すツアーなどがある。
いずれにせよ島は大きい。一度の滞在でその魅力は味わい尽くせず、リピートは必至なのである。
「ザ・シーン アマミ スパ&リゾート」
住所:鹿児島県大島郡瀬戸内町蘇刈970
電話番号:0997-72-0111(7:00〜22:00)
2名利用時、朝夕食付き 1室1泊3万3000円〜(土・日曜、祝日は3万7400円〜)
https://hotelthescene.com
何もせずとも満たされる贅沢さと出会う
北海道・十勝の大地に、アメリカやノルウェー、日本の大学が設計を手掛け、隈研吾が建築に携わった5棟のゲストルームを擁するリゾートがある。オレンジ・アンド・パートナーズ代表、小山薫堂が監修する「メムアースホテル」である。
多くのサラブレッドを中央競馬界に輩出したトレーニングセンターの跡地にあり、敷地はなんと5万6000坪。その広大さからゲストの目には雄大なランドスケープだけが映り込む。
農園での収穫体験や、冬限定で近隣の川でのワカサギ釣りといったアクティビティもある。だが大半のゲストは先進的な建造物の中で、暖炉の火に癒やされ、読書にふけり、静かに過ごすのだという。
そして食事もココロを満たす。牛・羊・鹿、野菜やハーブといった食材は近隣の生産者から手配。豊潤な十勝の風土を存分に味わえるのだ。