ドライタッチかつ伸縮性のある機能素材や、無駄を削ぎ落としたミニマルデザイン。
そんな “シティスペック”を兼ね備えたニューバランスのアパレルコレクション「MET24」が、今春さらなるアップデートを遂げた。
この話題の快適服を、次世代を担う若手歌舞伎俳優・4代目中村歌之助が着こなす。「自分の理想が詰まった服」と語った理由とは?
ノンストレスなのに品格あり。そんな服こそ着ていたい

1年間、ほぼ毎月異なる演目をこなし、地方と東京を行き来することもしばしば。まさに“歌舞伎漬け”の毎日を送っている歌之助さん。
「多分、根っからの歌舞伎好きなんです。日々稽古と舞台の繰り返しですが、休みの日も、気がつけば一日中歌舞伎のDVDや踊りの映像を観ています」
そんな話を聞けばストイックさを感じるけれど、本人にその自覚は全くない。

「歌舞伎俳優が自分の天職といえば、そうかもしれません。400年以上続く歴史を積み上げていくことは常に緊張感がありますが、そのピリピリとした雰囲気も好きなんですよ」
厳しい世界は承知の上で、むしろそれを楽しんでいる。名門、成駒屋の家に生まれ、歌舞伎が身近だったとはいえ、自然体でその境遇を受け入れる姿には、凛々しさが宿る。
とはいえ、ライフスタイルは「いたって普通」だと語る。ひとたび舞台を離れれば、リラックスした格好でいたいとのこと。

「舞台の上では、派手な柄や色の衣装を身に纏うことが多くて、締め付けも強い。だから普段は、シンプルでゆったりとした服を選びます」
そんな歌之助さんが、まず袖を通したのは、MET24らしさを体現するオーバーサイズのシングルジャケットとパンツだ。

「普段は黒ばかりなので、今日のようなベージュのセットアップは新鮮です。ストレスがない着心地なのに品格が崩れない。これなら歌舞伎座の行き帰りでも文句なく着られます(笑)」
オーバーサイズでありながら、ユル過ぎる印象を与えないのは、ピークドラペルを配したジャケットと、ピーチ加工による微起毛感が利いているから。
「単にシンプルなだけじゃない、バランスの取れたデザインも自分好みですね」

デザインと機能を兼備したウェアは、稽古着としても付き合いたい

歌舞伎は、ひとつの舞台をこなすだけで、かなりの体力を消耗する。
それに耐えうる体を維持するために、日々ハードなトレーニングをするかといえば、意外にそうではないという。
「あまり筋肉をつけ過ぎると、衣装にマッチしなくなることがあるので、筋トレのようなことはあまりしません。自分は、いただいた役の動きを家でも繰り返すことで、どちらかというとインナーマッスルを鍛えています」
![MET24 ショートスリーブシャツジャケット 1万5400円、MET24 ウーブンモックネックTシャツ 1万3200円、MET24トレーニングパンツ 1万6500円、スニーカー[M1000MEG] 1万9800円/すべてニューバランス(ニューバランスジャパン 0120-85-7120)](https://images.forbesjapan.com/media/article/78555/images/editor/c2083130e79251bd5fb43eec0abde36e83dee835.jpg?h=1200)
歌舞伎を象徴するもののひとつに、演技の途中でポーズを決める見得(みえ)がある。
膝の割り方や首、指先の角度といった形の美しさは、当たり前だが一朝一夕で極めることはできない。細部をチェックしながら、日々の鍛錬が欠かせないという。
そのために、体の動きがわかる服を着て稽古をすることも多々ある。

バーシティジャケット風にアレンジされた半袖のシャツジャケットや、動きやすいトラックパンツは、そんな“稽古着”としても活用ができそうだ。
「動きやすいだけでなく、ちょっとしたデザイン性がある服に惹かれるのですが、このシャツジャケットは、まさにそれを体現していますね」
袖の切り替えと裾にリブを設けた意匠は、古き佳きアメリカンなスポーツウェアを想起させる。

「過度な装飾はないのに、どれも気が利いたあしらいがある。MET24はそういう服なのだと実感しました。それに肌触りもいい」
さらに、ニューバーランスならではのクッション性と安定感を備えたスニーカー“M1000”にも興味津々だ。

「スニーカーには疎いのですが、実際にいろんなシューズを履いてみて、こんなに快適なのかと少し驚きました。日常使いでもトライしてみたいですし、ちょっと病みつきになりそう(笑)」
ハイテクデザインを駆使したトレーニングモデルの傑作は、歌之助さんのライフスタイルに無理なく寄り添う一足のようだ。

実は、日常使いの必需品の中で、歌舞伎俳優がいちばん苦心するのがパンツ選びだという。
独特な姿勢をすることも多いので、知らず知らずのうちに脚が太くなるため、シルエット選びが難しいのだ。
「ウエストに合わせてパンツを選ぶと、たいてい太ももが窮屈になります。でもMET24のトラックパンツは、適度なストレッチとフィット感がいい塩梅。これも歌舞伎俳優にはありがたい(笑)」

リセットタイムに重宝するのは、ゆったりショーツと高機能ジャケット

MET24 トラックジャケット 1万9800円、MET24 オーバーサイズポケットTシャツ 7700円、MET24 ショーツ [※5月上旬発売予定]8800円 /すべてニューバランス(ニューバランスジャパン 0120-85-7120)
いつも歌舞伎のことで頭が埋まっているという歌之助さんだが、たまに気分をリセットするためにするのが草野球。
「友人や先輩たちと、早朝に集まって汗を流します。そういうときは、いちばんリラックスできるショーツをはくことが多いですね」
その際も、やはりオーバーサイズが気分だ。

「歌舞伎俳優だからといって、毎日着物を着ているわけではないので(笑)。家でリラックスしているときは、これからの季節は特に“短パン”をラフにはくのがいちばんしっくりきます」
基本はモノトーンで、やはり都会的なシンプルデザインをチョイスすることが多い。

「学生時代からの友人に会ったり、ショーツをはいてリラックスしたり、そういう自分の頭を解きほぐすような時間も、歌舞伎を続けていく上で、なくてはならないと思っています」
MET24のストレッチが効いたゆったりとしたショーツは、そんなリラックスタイムの相棒に適役だ。

さらにオーバーサイズのTシャツの上に、ざっくり羽織ってサマになるトラックジャケットも、より通気性を高めたドットファブリックを使っているため、アクティブシーンで心強い。
「無駄がなくて素材感も優しい。リラックスタイムにはこういうアウターを気兼ねなく羽織っていたいですね」

今は、5月から兄ふたりとともに、会場の手配からすべてを手掛けた自主公演「第三回 神谷町小歌舞伎」に向けて、準備と稽古に追われる日々だという歌之助さん。
「毎回、自主公演は独特な緊張感がありますし気合が入りますが、舞台や稽古を離れたら、MET24のようなリラックスウェアと上手に付き合いながら、無事に乗り切りたいです」


格式と伝統を重んじながら、革新を続ける歌舞伎界で、期待のホープとして注目を浴びる中村歌之助さん。
まさに温故知新を体現する彼には、オンとオフの垣根なく着られる新感覚の快適服MET24がよく似合う。今後も進化を遂げる両者から、目が離せなさそうだ。
[問い合わせ]
ニューバランスジャパンお客様相談室
0120-85-7120
中村歌之助(なかむら・うたのすけ)◎2001年東京生まれ。8代目中村芝翫の三男。2004年歌舞伎座『菊薫縁羽衣(きくかおるゆかりのはごろも)』で初舞台を踏む。2016年、4代目中村歌之助を襲名。