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Ki young / Shutterstock.com

韓国のSKグループは先日、米国のプライベート・エクイティ大手のKKRから20億ドルの出資を獲得した。この投資は、CO2削減に向けたプレッシャーの中で、水素エネルギーへの注力を開始したSKを後押しするものだ。

KKRは11月5日、SKのエネルギー関連の子会社「SK E&S」の新規発行株を20億ドル分購入したと発表した。調査会社IHS Markitのエコノミストのラジブ・ビスワスによると、SK E&Sは、液体水素インフラの開発のリーダーになることを目指し、韓国に水素ハブを作る計画だ。

同社の水素プログラムは、韓国全土での大規模な投資からスタートし、最終的には燃料電池式のEV(電気自動車)向けの水素を生産し、「補給ステーションのネットワーク」を構築することを目指している。水素で走る自動車は、水素ガスを空気中の酸素と結合させて電気を発生させ、排出するのは水蒸気のみだ。

グラスゴーで開催されたCOP26気候変動会議での議論に合わせ、韓国は世界の多くの国と同様に二酸化炭素の排出量を削減する方法を模索している。文在寅大統領は先月、韓国の温室効果ガス排出量を、2030年までに2018年比で40%削減するという目標を発表した。

各国の政府が排出量の削減に力を入れる中、石油・ガス会社は、将来のエネルギー分野で必要不可欠な化石燃料に代わる技術を見つける必要に迫られている。そんな中、水素は、彼らにとって有望な手段であり、これまで培った知見を活用することができる。

SK E&S社は、韓国の顧客に天然ガスを供給するとともに、再生可能エネルギー資産の開発や他社への投資を行っている。また、別の子会社のSK IEテクノロジーは、EV用のバッテリーを開発している。

調査企業Lux Researchのクリス・ロビンソンは、今回のKKRの動きが、世界の金融セクターが、CO2削減テクノロジーの資本化に注力し始めたことを示していると述べた。KKRは声明の中で、「エネルギー転換」が、韓国の未来のインフラを支える主要なエンジンになると述べた。

編集=上田裕資

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