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Chip Somodevilla/Getty Images

米国では先ごろ、食品医薬品局(FDA)がファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、接種対象を5歳以上に拡大することを承認。疾病対策センター(CDC)も、この年齢の子どもたちへの接種を推奨すると発表した。

数週間後までに、米国では多くの子どもたちが実際にワクチン接種を受けることになる。子どもの感染リスクが低くなることで、多くの親たちが安心感を得られるようになるのは間違いないだろう。

だが、注射は実際に痛みを伴うものであり、子どもは3人のうち2人が、針に対して何らかの恐怖を持っている。そこで紹介したいのが、注射を受けることに関連して子どもが感じるストレスや痛みを最小限にするための、科学的に証明された方法があるということだ。

子どもが感じる痛みについて、およそ25年にわたって研究してきたカナダ・ダルハウジー大学のクリスティン・チェンバーズ教授(心理学・神経科学、小児科学)は、「研究結果は長い間、医療の専門家たちにも、親たちにもあまり知られていなかった。だが、シンプルな、証拠に基づいた戦略がある」として、次のように説明している。

「私たちはよく、親が子どもたちに注射を伴う処置を受けさせる際に役立つもものとして、“3つのP”を挙げる。それは、physical(身体的)、psychological(心理的)、pharmacological(薬理学的)な面に関わるものだ」

カギは3つの「P」


薬理学的な点に関連するものには、処置を受ける30〜60分前に塗っておく麻酔用クリームや、貼っておくパッチなどがある。これらは子どもだけでなく、すべての年齢の人に効果的なものだ。

身体的な面については、子どもは注射を受けるときには仰向けに横になるよりも、背筋をまっすぐ伸ばして座った方が痛みを感じにくいことを示す証拠が確認されている。

「(ロボットのように)筋肉を緊張させてから、(スパゲッティなどの麺のように力を抜いて)リラックスするよう勧める」ことも効果的だとされている。

心理的な面に関しては、効果が調査結果で証明された2つの方法がある。ひとつは気をそらすようにして緊張感を和らげること。もうひとつは、呼吸に注意を向けるよう促すことだ。

チェンバーズ教授は、ビデオゲームができる年齢の子どもたちには、タブレットや携帯電話などで、それぞれの年齢に適したゲームをしていてもらい、その間に注射することを勧めている。また、一緒に呼吸をする方法も効果的だという。より幼い年齢の子どもたちに深い呼吸を促し、同時に注射から気をそらすには、シャボン玉を勧めている。

編集=木内涼子

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