幸福ホルモンを増やしてキャリアを前進させる、5つの自然な方法

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セロトニンと呼ばれる「幸福ホルモン」について議論する人が増えている。この自然に生成される体内の化学物質は一部の人の間で非常に人気となり、ミームやその他のポップカルチャーでも言及されるようになった。では、幸福ホルモンとはどのようなもので、私たちは何を理解するべきなのだろう?

「幸福ホルモン」の正体


公認臨床栄養士でカイロプラクター、機能性医学の認証専門家であるビッキ・ピーターセンによると、セロトニンは脳で作られる神経伝達物質だ。しかし、セロトニンは中央神経系の外でも作られていて、その90%は消化管と血小板に見られる。

ピーターセンは「セロトニンは神経が作り出す化学物質で、大半は消化管に見られるが、中央神経系にもある」と述べた。

「セロトニンは神経細胞の間で信号を送り合い、気分や記憶、認知力に影響を与えることで知られている。脳と消化管のつながりの概念は、セロトニンが生成される場所と、セロトニンが脳や気分の機能に影響を与えるという事実から説明される。セロトニンの水準が理想的な状態であれば、幸福や集中力、冷静さがもたらされる」(ピーターセン)

ピーターセン博士は、セロトニン不足がうつ病を含む気分障害やパニック、性欲や性機能、食欲、睡眠、体温の調整(体の火照りや過剰な発汗などを考えればよい)に関連していると補足した。

セロトニンは研究により、記憶や神経可塑性と結びつけられている。神経可塑性とは、認知機能保持のため脳が一生かけて適応する能力を指す。(頭がぼんやりすることや記憶の喪失、アルツハイマー病の回避をイメージしよう)。気分を安定させて睡眠を取り、日中の仕事の生産性を上げるには十分なセロトニンが必要だ。

わずか40分でも運動を行うことで気分が改善することが分かっているが、運動とセロトニン水準のつながりは完全には証明されていない。セロトニンは主に消化管で作られるため、食べているものが直接影響している。セロトニンの生成において、食べ物が大きな役割を果たすのだ。ピーターセンは、自然な方法で体内のセロトニン放出量を増やすため、次の5つのコツを共有してくれた。

1. 水分補給を忘れない


脱水状態になると、セロトニンに変化するアミノ酸であるトリプトファンが脳に到達する力が枯渇しかねない。米国人の間では脱水症状が非常に一般的で、これは不十分なセロトニン水準と関連している。十分に水を飲み、幸福感と健康を感じられる可能性を高めよう。
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翻訳・編集=出田静

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