グーグルが業界2位の「瞑想アプリ」幹部をスカウトした理由

グーグルに移籍することが決まったミーガン・ジョーンズ・ベル/Getty Images


グーグルはヘルスケア事業を再編成


今回のベルの採用は、グーグルのヘルスケア戦略の再編成の動きの中で行われた。今年8月、グーグルがGoogle Healthの統一された組織としての運営を停止すると報じられた。同社は、検索とAI担当副社長のヨシ・マティアス(Yossi Matias)の配下に、AIに特化したヘルスケアのイニシアチブを移していた。

しかし、ここで重要なのは、ベルの移籍により、グーグルが瞑想やメンタルヘルスに特化したコンテンツを追加し、CalmやHeadspaceに対抗する方向性が見えてきたことだ。

英国王立公衆衛生学会の調査で、グーグル傘下のユーチューブは、利用者の増加に伴い、人々の不安や抑うつ、孤独感が軽減された唯一のソーシャルプラットフォームであるとされていた。ただし、この研究では、ユーチューブが人々の睡眠に悪影響を及ぼすことも指摘されていた。

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事