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(c)OurCrowd

イスラエルのベンチャーキャピタル「OurCrowd」は10月27日、ソフトバンクのビジョン・ファンド2から2500万ドル(約28億円)を調達したと発表した。エルサレムに本社を置く同社は、この資金を機関投資家と個人の認定投資家が参加する投資プラットフォームの拡大に用いる。

OurCrowdが運営するファンドは、クラウドファンディング型の資金調達を行い、投資先や案件ごとに投資家を募る点が特徴となっている。テクノロジー関連の投資の世界的な増加を受けて、同社のプラットフォームの新規登録数は、2020年には2万5000件、2021年にはすでに7万5000件を突破し、認定投資家の数は約14万人に達している。

OurCrowdは、2013年の設立以来、280以上の企業と30のファンドに投資し、50件のイグジットを成功させており、今年は運用資産を100%増加させた。Pitchbookは10月6日、2020年に続いて2年連続で同社を「イスラエルで最も活発なベンチャーキャピタル」に選出した。

今回のソフトバンクとの合意で、OurCrowdはソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズ(SBIA)とも戦略的パートナーシップを締結し、「OurCrowdのオンライン・ベンチャーキャピタル投資プラットフォームを通じた投資機会の検討」を行う。また、両社は、それぞれのエコシステムの地理的拡大をサポートする。

投資責任者は「元モサド長官」


イスラエルの経済メディアGlobesは7月9日、ソフトバンクの投資部門がイスラエルにオフィスを開設し、責任者にイスラエルの情報機関「モサド」の元長官、ヨッシー・コーエンを起用したと報じていた。

コーエンは27日の声明で、ソフトバンクが40年以上にわたり、主要なテクノロジーのトレンドを先取りした投資を行っており、OurCrowdには、イスラエルの有望なスタートアップを国際的なチャンピオンに育てる投資家のネットワークがあると述べた。

イスラエルは「スタートアップ国家」から「ユニコーン国家」に変貌しつつあり、毎週のように評価額10億ドル以上のスタートアップを送り出している。直近では、小売業向けテクノロジー企業のFabricが評価額10億ドル以上で2億ドルのシリーズC資金調達を完了し、機械診断プラットフォームを提供するAuguryの評価額もシリーズEで10億ドルを突破し、1億8000万ドルを調達した。

そんな中、日本からイスラエルへの投資も増加しており、現地メディアCTECHによると、2020年には前年比20%増の11億ドルを記録した。また、2021年のイスラエルのハイテク市場への外国投資の11.1%を日本が占めている。この数値は、2016年に1.8%だった。

OurCrowdのCEOのジョン・メドヴェドは、27日の発表で、ソフトバンクが「ベンチャーキャピタルへのアクセスを民主化するというOurCrowdのビジョンを実現する上で、極めて重要なパートナーとなる」と述べた。

編集=上田裕資

ソフトバンクイスラエル

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