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SDGsを活用した「発信型三方良し」ビジネスを探る

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国連でSDGsが策定されてから、9月25日で6年を迎えた。

この6年間で、日本はどこまでSDGsを達成できたのだろうか。国別のSDGs達成度ランキングを見ると、日本は2017年の11位をピークに順位を落とし、2021年には2016年と同様の18位(図1)に落ち着いている。

ランキングでは、1位のフィンランドに続き、スウェーデン、デンマークと北欧諸国がトップ3にランクイン。その後も欧州勢がほとんどを占め、このランキングは欧州のものかと勘違いしかねないほどである。

そして18位に初めて欧州以外の日本が入る。ちなみに米国は32位、中国は57位である。


(図1)SDGs国別達成度ランキング

1位:フィンランド
2位:スウェーデン
3位:デンマーク
4位:ドイツ
5位:ベルギー
6位:オーストリア
7位:ノルウェー
8位:フランス
9位:スロベニア
10位:エストニア
11位:オランダ
12位:チェコ共和国
13位:アイルランド
14位:クロアチア
15位:ポーランド
16位:スイス
17位:イギリス
18位:日本
19位:スロバキア共和国
20位:スペイン

出典:2021年6月発行『Sustainable Development Report 2021』(Sustainable Development Solutions Network and the Bertelsmann Stiftung)


年々落ち込んでいるこの結果を見て、「やっぱり日本はだめなのか」と落胆してしまう人もいるかもしれない。しかし、本当にそうだろうか。内容をよく分析してみよう。

ランキングの正しい読み解き方


では、日本の「18位」はどう理解すべきであろうか。

例えば、「人口規模」で見た場合、人口1億人以上の国の中では日本がトップとなり健闘していることがわかる。やはり人口は国力のひとつの指標である一方、1億人を超えるとそれなりに課題も多くなるからだ。

日本は、SDGsの目標のうち「ジェンダー平等」や「気候変動」などに課題が残るものの、その他の目標に対しては評価が高い。特に「技術」や「教育」分野では世界的に認められている。

また、ランキングのベースとなるSDGsの各目標に対する「指標」の設定にも難しさがある。

例えば、目標11「持続可能な都市」の指標は、1. 都市部のスラム人口 2. 都市部の粒子状物質(PM2.5)量 3. 改善された水源へのアクセス 4. 公共交通機関に対する満足度の4点。先進国都市では、1〜3の指標はクリア済みなので、4の「公共交通機関に対する満足度」の数値に差が出ることになるが、これだけで目標11の達成度を評価できるだろうか。

ほかの指標も似たような欠点があるので、一概に「日本はだめ」「日本はすごい」と判断することはできない。

文=笹谷秀光

サステナブル
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