3. 透明性の維持に努める
プロセスは、可能な限り共有しよう(ただし、法律上、競争上、あるいは安全上の理由から、公に共有できない部分もあるかもしれない)。自分が所属する企業や業界、社会全体に向けて、プロセスを公表しよう。意思決定の枠組みを、包み隠さずオープンにしよう。
オープンにしておけば、あなたが下した決断に不満を抱く人や異議を唱える人がいても、その決断に至るまでの経緯が理解してもらえるし、一定のフレームワークに沿ったうえでの決断であることがわかってもらえるだろう。決断が論争を巻き起こしたり支持されなかったりして批判を浴びるのは、それが難しい決断だからだ。リーダーは困難な決断を下さなくてはならない。プロセスを活かし、透明性を確保して、厄介な問題を乗り切ろう。
4. 外部の関係者にフィードバックを求める
プロセスには必ず改善の余地があるので、絶えず軌道修正しよう。自分の意思決定のフレームワークについて、業界や学界の専門家に意見を求めるといい。そうすれば、今後はより良い決断を導き出せるようになるし、最善の決断を下そうと努めている姿勢を周囲に見せることもできる。
いくら熱心に改善に努めたとしても、決断への反発が起きる可能性はある。成功とは、完璧であることでなく、改善を目指して前進することだと肝に銘じてほしい。
優れたプロフェッショナルになるためには、自分の仕事に向けられる厳しい目にうまく対処する能力も必要だ。あらゆるシナリオを想定し、目指していることに優先順位をつけ、達成に至るまでのプロセスを打ち立て、透明性を確保して、フィードバックを求めるというステップを心がけてほしい。