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I cover wine at work, with attention to makers and growers.

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神経可塑性とは、私たちの素晴らしい脳が時間を経るにつれて適応・変化し、習慣や、時には自分自身の印象さえ上書きできることを指す言葉だ。これは学びと経験に重要なものだが、これとワインがどう関係しているというののだろう?

私たちはワインを飲むときに、好きなものを見つけてそれを飲み続けようとする。潜在的な費用と、減っていく余暇時間への影響を考えればもちろん合理的なことだ。ハズレかもしれないもののために機会を無駄にしたくはない。

しかし、私たちの好みが脳のように変化できるとしたらどうだろう? 風味や香りのプロファイルを新たに、あるいは再度経験して新鮮な体験ができるとしたらど?

どのようなワインか分からない状態で試飲するブラインドテイスティングは、感覚や記憶、関連性を基にした批判的評価に活用されることが多いが、他の活用法もある。ブラインドテイスティングをすれば、グラスから立ち上るフローラルや果実、土、ミネラルの風味を楽しむだけで自分の分析をリセットできるのだ。

ここでは、いつも選ぶワインや昔から飲んでいるワインにこだわっている間に見逃してしまったかもしれないような、再考の価値がある白ワインのカテゴリーを紹介する。

デッレ・ベネチエDOC ピノ・グリージョ・クイーン


このカテゴリーは、イタリア北東部のフリウリ・ベネチア=ジュリア州、ベネト州、トレント自治県のもので、ピノ・グリージョに特化した歴史的な原産地呼称は20ある。イタリア産ピノ・グリージョを楽しんだことがある場合、この地域のワインである可能性が高い。

同地域では、2017年のワインから「消費者のため」に認定制度が導入されている。ワイン教育家で作家のレジーン・T・ルソーは、これらのワインを「気分を上げてくれるワイン」と称し、原産地呼称とのつながりを示す追跡システムである承認印を常に探すよう消費者に促している。

試してみるべきワインは、カザ・ジレッリ(Casa Girelli)のカナレット/ピノ・グリージョ/デッレ・ベネチエ2020だ。ルソーはイチゴやシトラスの皮の風味を持つこのワインを飲むと「おいしい食事を思い出す」と説明している。

翻訳・編集=出田静

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