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スニーカーなどの取引サイトを運営する米「ストックX(StockX)」は、自社サイトなどに顧客の行動分析ツール「クォンタム・メトリック(Quantum Metric)」を新たに導入した。これによって得られるデータによって、需要をかきたてているものなどを把握し、収益向上につなげたい考えだ。

ストックXは高級スニーカーやストリートウェア、ハンドバッグ、腕時計、コレクティブル(収集対象となる雑貨)など、世界の流行アイテムを売買できるプラットフォーム。今年4月には6000万ドル(約66億円)分の新規株式を売り出し、企業評価額は売上高の9.5倍にあたる38億ドル(約4200億円)に膨らんだ。

ストックXのスコット・カトラー最高経営責任者(CEO)が最近、データ解析のために雇ったのが、クオンタム・メトリック社だ。ユーザー体験(UX)を向上させるツールを手がけるスタートアップで、米テック業界では今年初めて評価額10億ドル(約1100億円)超の「ユニコーン」になった。

クオンタム・メトリック社のマリオ・シアバラCEOは筆者の取材に、いま取り組んでいる課題は「eコマースとデジタルコマース、実店舗を連携させたオムニチャンネル・リテール」だと説明した。解析結果を通じて顧客企業が「最大のインパクトを与えられるところ」に注力できるよう支援している。

ストックXはクオンタム・メトリックのプラットフォームをウェブサイトやアプリに全面的に導入。出品者や購入者、入札者が商品に興味をいだいてから購買にいたるまでの「カスタマージャーニー」の最適化を図っている。

ストックXはすでに、ウェブサイトのユーザーインターフェース(UI)にデータを組み込んでいる。商品ページの下部に表示される、株価の情報を模した値動きなどの情報だ。シアバラによると、ユーザーのエンゲージメントを向上させるために、データの活用をさらに進めていく方針だ。

カトラーは、小売業界では伝統的な小売りチャネルからよりダイナミックな体験への劇的な変化が起きているとみている。消費者側がかつてないほどブランドとの直接的な関係を望むようになっている以上、プラットフォーム側は新たなデジタルフォーマットで消費者にリーチする方法を考え、違った仕方で何度も消費者と関われる方法を見つける必要があるとカトラーは語っている。

編集=江戸伸禎

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