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2021.09.06 12:00

ナスダックの話題をさらったEV「REE」と日野自動車の共創世界

ナスダックSPAC上場で話題となった新興EVメーカー「REE」CEO Daniel Bare。

ナスダックSPAC上場で話題となった新興EVメーカー「REE」CEO Daniel Bare。

ユニコーン企業として世界中注目を集め、7月末にナスダックにSPAC上場を果たしたイスラエルの「REE Automotive」(以下REE)。日本企業はイスラエル企業とのオープンイノベーションの事例が少ないと言われるが、REEは日本企業との協業を行い成功している。今回のコラムは、上場したばかりのREEのCEOであるDaniel Bare氏にオンラインインタビューさせて頂いた。日本企業のヒントになれば幸いである。
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──あなたの企業について歴史と技術などを教えてください。

電気自動車(EV)はモビリティの未来を担うものですが、私や共同創業者でCTOのAhishay Sardesは、多くの自動車メーカーやOEMが100年前と同じコンセプトでEVを製造しているのを目の当たりにしました。REE Automotive社を設立したのは、電気自動車の新しい時代には、自動車のあり方を大胆に見直す必要があると考えたからです。

そのために私たちは、車両の重要なコンポーネント(ステアリング、ブレーキ、電子モーター、サスペンション、パワートレイン、制御)をシャーシとホイールの間のコンパクトなモジュールに統合し、業界で最もフラットなEVプラットフォームを実現する「REEcorner テクノロジー」を発明しました。
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REEcorner テクノロジーの仕組み

REEのEVプラットフォームを採用したEV/AVは、これまでにない乗員・荷物・バッテリーのスペースを実現しています。また、車内スペースの確保と容積効率の向上により、配送回数を減らすことができ、CO2排出量の削減につながります。さらに、REEの小さなフットプリント(車格)は、倉庫や駐車場の貴重なスペースを節約し、混雑したゾーンでの容易な操作を可能にします。

私たちのビジョンは「Powered by REE」として、e-mobilityの未来を創造することであり、完全に自由な設計を提供し、OEMやグローバルなモビリティ企業が、あらゆる用途、あらゆるターゲット市場に向けて、あらゆるサイズや形状のゼロエミッション電気自動車や自律走行車を作ることを可能にします。REEの技術に基づいて作られたミッション·スペシフィックな電気自動車は、お客様の正確な要求に合わせて作られ、市場投入までの時間を短縮し、総所有コストを削減することができるのです。

──現在、米でどのような展開をされていますか

2021年7月26日、当社は大きな節目を迎え、Nasdaqに上場しました。当社には、Koch Strategic Platforms社やMagna International社などの⻑期的な戦略的投資家がいます。2021年2月には英国にエンジニアリングセンターを開設し、設計、検証、確認、テスト、製品のホモロゲーション(認証)を行っています。さらに7月には、米国テキサス州オースティンに米国本社および統合センターを開設する計画を発表しました。

──海外のパートナーはどう選んでいるのですか

私たちは、国や企業規模によらず、「志を共有できるか」が重要だと考えています。また、当社は設立以来、一流のティア1サプライヤーや自動車メーカーと協力関係を築いてきましたが、その一例をご紹介しましょう。

 

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文=森若幸次郎 / John Kojiro Moriwaka

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