しかし、僕の周りの同僚やアウディのファンが、発表前の新型A3の写真を見てスペック表を確認した時は、賛否両論の声が上がった。ルックスは格好良い。でも、新たに48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載するとはいえ、わずか1リッター3気筒ターボで十分パワーがあるのか、そのエンジンはアウディの高級感にふさわしいのか。もちろん、2Lターボの選択もあるけどね。また、VWグループの最新バーチャルコクピットを採用しているので、スイッチ類が少し使いづらいではないか、と色々なコメントを耳にした。そんなA3を自分の目で確認するために、試乗会に行ってみた。
![ハッチバックとセダン](https://images.forbesjapan.com/media/article/43064/images/editor/3d89f80fa7215c256c90d17ffd672e99.jpg?w=850)
ボディスタイルは、スポーツバック(ハッチバック)とセダンの2種類だけど、僕は1Lターボ仕様の前者に集中して乗ってみた。フロントから見ると、もちろんあの巨大な六角形のグリルと「上がり目」のシャープで薄めのヘッドライトは特徴ではあるけど、全体的に、エッジが効いており、どの部分を見ても無駄はないスタイリングのように感じる。フロントルーフスポイラーは、今までのどのA3のスポイラーより大きいそうだ(旧型の2倍だって!)。リアのデザインはとてもシックだし、ボディを回り込むテールライトはスポーティ。
![前から見たA3](https://images.forbesjapan.com/media/article/43064/images/editor/c6da3a57ada2f54cdf06c4d9487f5ce4.jpg?w=850)
![後ろから見たA3](https://images.forbesjapan.com/media/article/43064/images/editor/45b7795e66363656d317e5d06922124d.jpg?w=850)
残念ながら、エキゾーストパイプはただ見せかけでフェイクだ。本当のエキゾーストは、もっと下の見えないところにある。Dピラー下の出っ張るボディの部分は、アウディ・クワトロにインスパイアされているそうだけど、よく見ると…そうかも知れない。また話によると、AからBピラー下のボディ部分は、なんとランボルギーニ・カウンタックからヒントを受けたそうだ。でも…それはちょっと…見分けられない。