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小児科学会が49州の保健当局のデータを基に16日にまとめた報告書によると、子どもの新規感染者は8月5〜12日に12万1000人あまりを数えた。前の1週間から30%近く増加し、6月半ばに比べると200%超も増えている。感染者全体に占める割合も18%と、前週の15%から高まっている。
子どもの新型コロナ感染者は初夏には減少していたが、感染力の強い「デルタ株」が広がるなか、7月初め以降じわじわ増えてきたという。
小児学会によると、子どもの新型コロナ感染者で入院や死亡にいたるケースはなお「まれ」で、死亡率は0.00〜0.03%にとどまる。ただ、過去1カ月は感染者が急増するなか、入院する子どもも増えてきており、保健福祉省によると14日には約1900人と過去最多を更新した。これは全体の入院者数の約2.4%にあたる。
子どもの入院者数が多いのもやはり、概してワクチンの接種率が低く、大規模な感染拡大のさなかにある南部の州となっている。
小児学会は、身体の健康から感情や精神面の副次的影響まで、コロナ禍が子どもに及ぼす長期的な影響についてはさらにデータを集める必要があると訴えている。