サンタバーバラ在住のマシュー・テイラー・コールマン(40歳)は、メキシコのビーチタウン、ロサリートで生後10カ月の娘と2歳の息子の遺体が発見された後に拘束され、殺人の容疑で起訴された。
FBIによるとコールマンは、週末に子供たちを乗せたバンで、国境の街ティファナの南に位置するロサリートに向かったが、行き先を告げられなかった妻が不審に思い、失踪届を出していた。
コールマンは9日の事情聴取で、スピアフィッシング用の銃で子供たちを殺害したことを自白した。Qアノンやイルミナティの陰謀論を信じる彼は、子どもたちが妻から邪悪なDNAを受け継いでおり、モンスターに成長すると考えていたという。
連邦検事局の広報担当者によると、コールマンは11日にロサンゼルスの連邦裁判所に出頭し、裁判官は保釈金なしでの拘束を命じたという。
コールマンの代理人の公選弁護人はフォーブスのコメント要請に応じていない。コールマンと妻が運営しているとされるサンタバーバラのサーフィンスクールにも複数回にわたり連絡を試みたが、返答は無かった。
悪魔のDNAに関するコールマンの主張は、世界中の権力者たちが人間とトカゲの混血であるとする、奇妙で誤った「トカゲ人間」の陰謀論と結びついている可能性がある。
Qアノンは、小児性愛者の闇政府(ディープステート)が政府を支配しているとの陰謀論を展開し、警察は彼らが現実の暴力を触発する可能性があると警戒している。Qアノンの信奉者とされる人々は近年、殺人やテロ、誘拐などの罪で起訴されている。
また、6月にはFBIが、トランプ前大統領を支持するQアノンの信奉者らが、民主党などの政治家に対して暴力的な闘争を展開する恐れがあると警告したと報じられていた。