6. やることリストの項目を減らす
あまりに長い、非現実的なやることリストで1日を開始すると、非生産的になり、自ら失敗を招いてしまう。やることリストは短い方がプレッシャーも少なく達成もしやすい。最も重要なことから始め、リストの項目は3~5つにとどめよう。
7. やる気が出るまで待たない
よりスマートに働くシンプルな方法の一つは「ツァイガルニク効果」で説明できる。ツァイガルニク効果とは、作業を完了しないことで精神的な緊張が生まれ、それが頭の大部分を占めてしまうことを指す。
この緊張感を緩和する唯一の方法は作業を完了させることだ。プロジェクトは大抵、始めるときが最も難しい。プロジェクトに数分集中できれば、脳の中でプロジェクトを終わらせたい願望が強くなるはずだ。
次に作業を先延ばしにしたいと感じたら、とりあえず最初のステップを踏むこと。そうすれば後の作業に進めるはずだ。
8. 周囲の環境を管理する
よりスマートに働くには、気が散る要因を最小限にとどめること。携帯電話はどこかにしまおう。
社会心理学誌「ソーシャル・サイコロジー」に2014年に掲載された研究では、携帯電話が手元にある場合(たとえ使っていなかったとしても)、見えない場所にあった場合と比べてパフォーマンスが20%下がることが示された。注意散漫の原因となるウェブサイトやインターネットを遮断するアプリの活用も可能だ。
9. 作業スペースを片付ける
作業スペースを片付ければ、よりスマートに働けるだけでなく健康効果も期待できる。カリフォルニア大学ロサンゼルス校、家族の日常生活に関する研究センター(CELF)の研究者らが行った調査では、ストレスホルモンのコルチゾールと散らかっている状態との間に直接的なつながりがあることが明らかにされた。
紙やゴミなど不要なものを処分し、オフィスを整理しよう。また、コンピューター上の不要なソフトウエアも整理整頓の対象だ。書類をフォルダに整理し、必要のないファイルは全て削除すること。最後に受信ボックスを確認し、重要な電子メールはアーカイブすること。
10. 90分間隔で働く
初期の睡眠研究者の一人、ナサニエル・クライトマンは、私たちが「基礎的休息活動周期」と呼ばれる90~120分のサイクルで活動していることを発見した。科学によれば、私たちの脳が最適な水準を維持できる時間は約90分で、その後は流れを失い休憩が必要になる。
このサイクルの波に乗れば、脳は最大限効率的に機能できる。90~120分の間隔で働き、その後20~30分の休憩を取ればより長時間集中でき、気が散る要因を避け、より高いエネルギー水準を保てる。
誰もが自分の時間を管理したいと考えている。しかし、時間に加えエネルギーをどう管理するかを学ぶことで、生産性が大きく高まるだろう。