ただし、少し驚くかもしれないが、このランキングのトップ10に入った米国都市はボストンだけだ。ボストンは、フランスのパリ、カナダのモントリオールと並んで9位だった。学生都市として世界の頂点に立ったのは英国ロンドンで、2位がドイツのミュンヘン。3位には、韓国のソウルと日本の東京が並んだ。
QS最高の学生都市ランキングは、学生にとって重要な各種要素に関する独立データを総合して決定されている。たとえば、留学費用水準や生活の質、所在する大学の水準、その都市で学習した経験のある学生の意見などに基づいている。
ランキングの対象となるのは、人口が25万人以上で、かつ、QS世界大学ランキング(QS World University Rankings)にランクインしている1000校に上る大学が、市内に少なくとも2校ある都市だ。こうした要件があるため、米国各地にある昔ながらの「カレッジタウン」の多くは除外されている。
今年のランキングには、世界全体で115都市が選ばれ、米国からは15都市が名を連ねている。
順位は、次の6つの測定カテゴリーをもとに決定されている。
カテゴリー1 大学ランキング(Rankings):QS世界大学ランキングの評価をもとにした、その都市に所在する大学の数と質。
カテゴリー2 魅力度(Desirability):その都市の生活の質、ならびに学生がその都市で学びたいと考える度合いを数値化したもの。
カテゴリー3 留学費用水準(Affordability):平均的な学費をはじめとする、生活費に関する複数指標を総合的に判断したもの。
カテゴリー4 就労機会(Employer Activity):所在する大学の卒業生に対する雇用需要を示した指標グループ。QS企業人調査に寄せられた7万5000を超える回答と、その都市の若年層雇用水準をもとに算出。
カテゴリー5 学生の多様性:その都市で学ぶ学生の人口や多様性、寛容度。
カテゴリー6 学生の意見:その都市で学習した経験のある学生の意見。今回は9万5747人からの回答が考慮された。
評価方法についての詳しい情報はtopuniversities comのサイトで確認できる。