AWL
調達額:20億円
調達先:楽天グループ(リード出資) / インベストメントLab / サツドラホールディングス / 中国電力
備考:シリーズBの累計調達額を記載 / インベストメントLabはi Lab4号投資事業有限責任組合を通して出資 / 累計調達額26億6,000万円
既設の防犯カメラをAI化し、店舗オペレーションに最適なソリューション「AWLBOX」、簡単・安価にAI機能を利用可能にするサービス「AWL Lite」を手掛けるスタートアップ。
「AWLBOX」は天井等に設置されたカメラの映像を処理することで、来店した顧客の属性分析、棚前立ち止まり、商品接触などの店内行動を分析するとともに、従業員の業務状況を分析、支援し現場作業の負荷軽減を実現することを可能にする。
店舗の映像データは一切クラウドには送信せず、匿名化したデータのみをクラウドへ送信し、小売店など店舗のオペレーションの改善や商品企画・顧客分析など新たなマーケティング戦略につなげることができる。
また、同サービスは店舗にもともと設置してあるIPカメラに対応しているため、導入費用を大きく抑えられることも特徴だ。
そして2020年4月には新型コロナウイルス感染拡大が続く中、「AWL Lite」にマスク検知、混雑度予測などの機能を加えた「AWL Lite with新型コロナ対策ソリューション」をリリースした。
非接触、顔認証、立ち止まり不要、簡単設置のAI体温検知ソリューションと合わせ、従来のターゲットであった小売店の枠を超え、ホテル・オフィスの施設やイベンターにも設置を広げている。
2021年6月には楽天グループ、サツドラホールディングス、中国電力を引受先とする総額20億円の第三者割当増資を実施。今回の調達を含めた累計調達額は26億6000万円となった。
この調達を通し、大規模展開を着実に実現するための競争力の源泉である研究開発体制に加え、事業開発体制、オペレーション・サポート体制、バックオフィス体制を拡充・強化していく予定だ。
L is B
調達額:12億3000万円
調達先:みずほキャピタル / イノベーション・エンジン / チェンジ / 三菱UFJキャピタル / 大和企業投資 / 日本政策金融公庫
備考:日本政策金融公庫からは融資による調達 / その他の引受先を含む
BtoBのフィールドワーカー向けのビジネスチャットツール「direct」などを開発、提供する企業。
「direct」は文字のやりとりだけでなく、現場で撮った写真や図面ファイルを使った情報共有、緊急時の連絡手段として活用できるコミュニケーションツール。
2021年1月時点で2500社以上の企業に導入されており、中には別のシステムと連携させることによってより業務の効率化を図るケースもある。
例としては建設現場で使用される図面管理ツールと連携させることにより、図面の共有の手順を大幅にカットすることができた事例が挙げられる。
リリースより細かいアップデートを多数行い、複数の種類のあるアクションスタンプ(1アクションで意思の伝達が可能な機能)やボイスメッセージの送信などその時に求められている最適な機能の実装に努めている。
2021年6月にはチェンジ、大和企業投資、イノベーション・エンジン、みずほキャピタル、三菱UFJキャピタルを引受先とした第三者割当増資および日本政策金融公庫などからの融資により、総額12億3000万円の資金調達を実施。
この調達を通し、顧客の要望に応えるための新機能開発やサービス拡充、および営業・マーケティングの強化を図る予定だ。