5G×メディア×スポーツの未来

2026年構造改革で、日本のスポーツ界を牽引する存在となるか(Shutterstock)

日本のプロバスケットリーグ「Bリーグ」が誕生したのは、2016年のこと。喜ばしいニュースながら、同リーグは積極的、能動的な契機からではなく、日本バスケ界のいざこざから、やむなく生まれた経緯を持つ。

日本バスケ界の内情


2004年、日本バスケットボール協会を脱退したチームを中心に、日本プロバスケットリーグ「bjリーグ」が結成され、11年にわたりナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL:JBLから改組)と2リーグ分裂状態が続いた。これに業を煮やした国際バスケットボール連盟(IBA)から国際大会への出場停止処分を受け、母国開催となる東京五輪出場も危ぶまれ、リーグ統合が模索される事態に陥った。

しかも日本バスケ界の人材では、自助努力による事態解決を図る能力が欠落しており、Jリーグ初代チェアマンとして辣腕を奮った川淵三郎氏に一任する体たらくだった。対立構造から脱却できなかったバスケ界は、外部人材に依存することで、現在のリーグを強制的に産み落としたといっても過言ではない。日本バスケットボール協会は、バレーボールの元日本代表・三屋裕子会長を据えている現状からも、その内情が透けて見える。

現在、Bリーグの隆盛を見ることができるものの、B1、B2、B3という構造はJリーグのそれのコピーであり、バスケ界のユニーク・モデルではない。ただし、ファンとしてはそのリーグ運営の順調さから、このフォーマットに違和感を抱かずにいたのも事実だ。

島田チェアマンが示した「2026年 Bリーグ構造改革案」


神戸新アリーナのパース画
4月7日、B2西宮ストークスが本拠地移転を発表。「KOBE ARENA 2024(仮称)」のパース画。

先日、B2のトップチーム、西宮ストークスが2024年に神戸の新アリーナへの本拠地移転を発表。その事実は驚くべき内容ではなかったものの、発表会に出席したBリーグの島田慎二チェアマンから急きょ「2026年 Bリーグ構造改革」の解説がなされた。これは2019年に発表された「BEYOND 2020」構想からさらに一歩踏み込んだ詳報とも考えられ、非常に興味深い。

2026年、Bリーグは最初の開幕戦から10年を迎える。島田チェアマンは「この節目に今のビジネスモデルを変えます」と明言。Bリーグについて「Jリーグを踏襲し、突貫で立ち上げた」と捉えており、昇降格モデルにもかかわらず、ここ5年「右肩あがりの成長」を成し遂げたとの認識を示した。

文=松永裕司

この著者の記事一覧へ

PICK UP

あなたにおすすめ