完全個室、非接触型のサウナがオープン
実際、コロナ禍の秋以降、さまざまな「ソロ(個室)サウナ」や「プライベート(貸し切り)サウナ」が続々と誕生している。
12月にオープンした完全個室のフィンランド式サウナ「ソロサウナtune」
12月に日本で初めて完全個室のフィンランド式サウナを都内でオープンしたソロサウナtuneの河瀬大介取締役も「個室サウナの構想は以前からありましたが、コロナ禍で好きなサウナにも行けないという方々の声を耳にし、実現へと背中を押されました」と語る。
同店は、着替えやサウナ室、冷水によるクールダウン、リラクゼーションにいたるまですべてが個室で完結。コロナ禍で不特定多数の人々と同空間に入るのが苦手な人にも好評で、予約公開日には30分でソロサウナルームの2週間分の枠が埋まってしまったという。
自身もサウナーである前出の加藤氏も、
「サウナに入っているときは、スポーツでよく言われる、『ゾーンに入る』と近い状態になります。リラックスしているのに集中力が高まっている、という状態です。しかし、大勢が一緒にいると、集中をそがれる要因が増えてしまう。もちろん、友達と一緒に来られないなどのデメリットはありますが、今、サウナ業界は過渡期にある。個室サウナや仲間内で入る貸切サウナ、アウトドアサウナなど、今後もどんどん新しい形のものが出てくるのではないでしょうか」(加藤氏)
とコメント。加藤氏は、著書『医者が教えるサウナの教科書』内でも、ビジネスとサウナの関係についても「サウナがビジネスのパフォーマンスを上げる医学的根拠が次々と明らかになっています。つまり、サウナを利用すれば、誰でも『仕事ができる人』になれる可能性があるのです」と明言している。
河瀬氏も、今後はや貸し切りに特化したプライベートサウナ、サウナアプリなどを開発を進めていく一方で、オフィスサウナにも目を向けていくという。
コロナ禍で「おひとりさま」向け需要が高まるなかで誕生した「ソロサウナ」「プライベートサウナ」が、ビジネスパーソンの間で今後どのように発展していくのか注目だ。
本稿はダイヤモンド・オンラインの記事からの転載である。
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