昨夏にこちらの小屋のリノベーションが概ね完了し、軽井沢に拠点を移して約半年が過ぎたことになる。夏はエアコンなしで快適に過ごすことができて、あっというまに秋になり、冬がきた。
半年でスマートライフもだいぶこなれてきて、随分と快適に過ごしている。前回の記事でも書いたが、僕は不便を愉しむために自然の中で暮らしているわけではない。むしろ都心から離れた環境でどれだけ便利に暮らせるものか。もう少し具体的にいうと、テクノロジーを活用した生活におけるUXの追求である。
我々が提供しているサマリーポケットでも「UXオリエンテッド」、すなわち、いかにシンプルで簡単な体験をユーザーに提供するかにこだわる姿勢が社内において徹底されていて、僕はこの小屋でそのチャレンジをしている真っ最中なのである。今回はその委細を紹介していく。森の暮らしに特化したものというよりは、都心での生活で活用できるものも多く、ぜひ参考にしていただきたい。この記事では、家の外回りについて。
家の鍵はハンズフリーで
まずは玄関周り。ドアロックはソニーのQRIO「Q-SL2」を採用している。スマートロックの基本機能とも言えるが、スマホ上のアプリから遠隔操作で、室内に設置したQRIO Hubを通じて解錠・施錠ができるので、たとえば留守中に届く大きい荷物は遠隔で玄関をあけて置いておいてもらうなど、すでに大活躍している。
なにより便利なのが、QRIOの独自機能でもあるハンズフリー機能。この機能がQRIOを選んだ“鍵”だったとも言える。ドアから一定距離に(機器と連携したアプリがインストールされた端末が)近づくと自動で解錠してくれるので、家に入る時にスマホや鍵を取り出す必要がないのだ。
施錠に関しては、ドアが閉まったタイミングで鍵がかかるオートロック機能もあるだが、ポストに行ったりスマホを持たずに庭にちょろっと出るときに自動で鍵がかかると締め出されてしまうので、おっちょこちょいの僕はそちらは使っていない。
先日、スマートリモコンの「Nature Remo 3」と連携して、QRIO Hubの役割をNature Remoが果たせるようになった。QRIO Hubでは対応してなかった時刻や距離などで施錠・解錠するオートメーション機能にも近日対応になるようで、これが適うと、即時のオートロックではなくドアから一定距離を離れたタイミングで施錠、という自動化が可能になる。外出時に鍵どころか、スマホすら取り出す必要なくなるというUXはありがたいもので、都会暮らしでも導入を強くオススメする。