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Photo by Stringer/Anadolu Agency/Getty Images

コロナ禍で環境が大きく変化したにも関わらず、中国のEV(電気自動車)業界は技術革新を続け、新モデルを生み出している。その好例が「シャオペン(Xpeng、小鵬汽車)」だ。同社は、業績を大きく伸ばし、自動運転技術や新型のLiDARセンサーの開発でも大きな進歩を見せた。

シャオペンは今月、カーナビと自動運転支援機能を組み合わせた独自技術「NGP(Navigation Guided Pilot)」のベータ版を発表した。最終バージョンは、今後数週間でOTA(無線通信)アップデートにより、同社の自動運転パッケージ「XPILOT 3.0」を搭載した車両に実装されるという。

同社は今月、NGPの機能を披露するため、100名以上のジャーナリストを広州に招待して路上テストを実施した(中国では、新型コロナウイルス感染症が米国よりも制御されており、このようなイベントを開催することが可能だ)。

シャオペンによると、NGPは完全な自動運転サービスではないが、これを実装した同社のEVセダン「P7」は、競合製品よりも高い精度で車線変更を行うことができ、ドライバーの関与も少なくて済むという。

2020年は、シャオペンにとって飛躍の年となった。販売台数は、前年比112%増の2万7041台を記録し、全ての月で前年実績を上回った。12月単月では、「P7」を3691台、電動SUV「G3」を2009台販売するなど、前年同月比326%増となる5700台を販売した。

シャオペンは、Livox(深圳市覧沃科技有限公司)と組んで2021年に投入する新モデルにLiDARを搭載すると発表した。同社は、「世界初のLiDAR搭載スマートEVの量産」だとしている。搭載されるLiDARは、Livox製Horizセンサーをカスタマイズしたものだ。測定距離は150メートルで、Livoxの新技術のウルトラFPS(Frames Per Second)を搭載している。

既存のP7は、14台のカメラと5基のミリ波レーダー、12基の超音波センサーを搭載している。360度デュアルカメラとレーダーを融合した認識システムを搭載した量産車としては、中国では唯一の車種だ。

先日米国で開催されたCESでは、エヌビディアがシャオペンやNIO、Li Autoをはじめとする中国の自動車メーカーが、今後も同社の自動運転車向けプラットフォームNVIDIA DRIVEを用いてインテリジェント・ビークルの機能強化を図ると発表した。シャオペンは、2018年からオートパイロットシステムにエヌビディアの技術を採用している。

編集=上田裕資

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