DigiTimesによると、ソニーは「次世代」のLiDARコンポーネントを生産し、新たな取り組みには、LiDARをiPhoneのコア機能にしていくことが含まれているという。
LiDARスキャナーは、写真撮影の深度マッピングや3Dスキャンの性能を向上させる上で、非常に重要な役割を果たすが、このテクノロジーは2020年3月にiPad Proで最初に導入されて以来、ニッチな実装にとどまっており、今回のソニーとの契約は重要な意味を持つことになりそうだ。
LiDARスキャナーのポテンシャルについては、コンピュータビジョンなどを手がけるLaan Labsがユーチューブで公開した動画を観れば一目瞭然だ。動画では、3DモデリングやAR(拡張現実)にLiDARスキャナーを活用する事例が紹介され、再生回数は400万回を突破している。
筆者個人は、LiDARカメラが2021年のスマホ業界で大きな成果を残すことを期待している。アップルは今年のiPhone 13のProモデル限定で、高リフレッシュレートのディスプレイを搭載する予定だが、このテクノロジーも結局はコモディティ化が進むものになるだろう。
アップルは今年の新端末の最大の差別化要因として、LiDARカメラを打ち出し、そのために多額の出資を決定したと考えられる。
iPhone 13シリーズに関しては、既に数多くのリーク情報が出回っており、従来よりも大幅に小型化したノッチや、次世代の5G通信への対応、巨大なストレージ容量やマスクを着用している際にも使える認証システムの採用などが報じられている。
アップルはさらに、その先の新機種として折りたたみ式のiPhoneを開発中とも伝えられている。