I write about the future of mobility and evolution of transportation.

RJ Scaringe CEO(Phillip Faraone/Getty Images for Rivian)

アマゾンなどから巨額の資金調達を行った新興EV(電気自動車)メーカーの「リビアン(Rivian)」は現在、バッテリー駆動のピックアップトラックやSUV、配送用バンの製造準備を進めているが、投資会社のティー・ロウ・プライスが主導する調達ラウンドで、さらに26億5000万ドル(約2750億円)を調達したと1月19日に発表した。

リビアンは2020年7月にも、ティー・ロウ・プライスの主導で25億ドルを調達しており、今回の調達で累計調達額は80億ドルを突破した。ブルームバーグは、関係筋の話としてリビアンの評価額が276億ドル(約2兆8700億円)に達したと報じている。同社の最初のEV車両は、イリノイ州ノーマルにある工場で製造され、2021年半ばに出荷開始予定だ。

リビアンの創業者でCEOのRJ Scaringeは、「当社はR1TやR1S、アマゾンの商用配送車を発売しようとしており、今年は重要な年になる。次の成長ステージに向けて事業を拡大すると同時に、プロダクトの立ち上げに集中していく」と述べた。

リビアンは、電動のピックアップでテスラと真っ向勝負することになる。同社の革新的でありながら伝統的なスタイルを持つR1Tは、イーロン・マスクのサイバートラックに対抗することになるだろう。

リビアンのR1Tのブランディングが、山やビーチなどの健康的なアウトドア活動であるのに対し、サイバートラックは映画「ターミネーター」を思わせる未来の軍用車のような外見だ。しかし、テスラのファンはこのコンセプトが気に入るとマスクは主張し、既に何十万台もの注文を受けたと述べている。

今回のリビアンへの出資には、アマゾンのClimate Pledge Fundやフィデリティ、Coatue、D1 Capital Partnersも参加している。リビアンは、一般消費者向けの車両に加えて、アマゾンから10万台のEV配達トラックを受注しており、初期の収益基盤は安定している。

ティー・ロウ・プライスのポートフォリオマネージャのジョー・ファースは、「我々は2021年の到来を心待ちにし、リビアンが革新的な製品を顧客に届けることを期待している」と述べた。リビアンのその他の出資元としては、フォードやコックス・オートモーティブ、ブラックロックなどが挙げられる。

編集=上田裕資

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