あそぶようにはたらく。アプリプロデューサー実践する軽井沢ライフ

PLAY代表取締役 イセオサムさん


鈴木:御代田町や小諸市の浅間サンライン周辺のエリアは浅間山の南麓で眺望や陽当たりが良く、軽井沢から車で30分程度と近いので、最近一気に人気が出てきました。

昔は「軽井沢」にこだわる人が多かったですが、最近は軽井沢を広域で見る方が増えています。その変化をイセさんはどのように見ていますか?

イセ:もちろん、軽井沢という名前は昔から知っているし、ブランドだと思います。でも、別荘じゃなくて定住するとなると、住んでいる土地だけじゃなく、普段の生活圏含めて考えます。

たとえば、御代田町からだとちょっとセレブな雰囲気を味わいたいときや、友達とレストランに行くときは東の軽井沢町。買い物など都市型の便利さが必要なときは南の佐久。自然を求めるときは西の小諸市や東御市、というふうに広域軽井沢圏として捉えています。

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御代田の地図(御代田町ふるさと納税公式サイト「みよたんクエスト」より引用 制作者:team OHAYASHI

東信エリア(軽井沢町、御代田町、小諸市、佐久市、東御市、上田市など)の魅力って、それぞれ個性の強い町や市が、お互いを補完しながら活かし合っているところなんじゃないかと考えています。ちょうど今、東信の僕ら世代の仲間と「Enlab」という東信のオンラインコミュニティを創っていて、行政区分にとらわれない地域の課題を解決する活動ができたらと動き始めたところです。

インタビューを通じて


イセさんは、「毎日がワーケーション」を本当に実践されている見本のような方。ライフスタイルを本当に楽しんでいて地元に貢献したいとの気持ちも旺盛だ。このような若い世代が地元の方々と交わり、地域を盛り上げていく。地域活性化にはとても重要な要素だ。

御代田町にはクラフトビールのヤッホーブルーイングの工場がオープン、小諸市ではベンチャー企業の「軽井沢蒸留酒製造」がシングルモルトウイスキーの蒸留所を2022年浅間山のふもとに完成予定。さらに上田市、東御市、小諸市には30か所以上もワイナリーが点在し、佐久市にも日本酒の酒蔵も多い。ビール、ワイン、日本酒、ウイスキーが集結しているエリアは他にはない。今後ますます注目されることは間違いない。

長野県の東信エリア(軽井沢町、御代田町、小諸市、佐久市、上田市、東御市、千曲市など)には、軽井沢始発のしなの鉄道(※終点は長野駅、北しなの線に乗り継げば、妙高高原駅まで1本で行ける軽井沢リゾート号が走っている)というローカル電車でつながっており、車でも1時間以内と近いエリアだ。このエリアが移住者の活動フィールドだ。彼らはこのエリアの魅力を最大限享受しながらライフスタイルを楽しんでいる。

これからの時代、彼らがエリア全体を盛り上げる主役だ。彼らの今後の活動に大いに期待したい。

イセオサム◎PLAY株式会社代表取締役。アプリプロデューサー / アドバイザー。1983年生まれ。麻布高校、慶應義塾大学経済学部卒業。日本テレビ放送網、オプトを経て株式会社ハロを共同創業。写真で一言ボケて(bokete)をはじめ、手掛けたアプリは累計1000万DLを突破。現在は株式会社Roadie取締役、株式会社オモロキ取締役最高戦略責任者、ハイブリッドサラリーマンズクラブ合同会社を経営する。2020年に御代田町に移住。東信をつなぐコミュニティづくりに挑戦中。。。

文=鈴木幹一

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