BreakerのCEOのエリック・ベルリンは1月5日のMediumの投稿で「私たちは今、従来のポッドキャストの範囲を超えて、お互いにコミュニケーションをとる方法を再定義することで、さらに前に進んでいく」と述べた。
ベルリンによると、Breakerは1月15日に運営を中止し、同社のチームは今後、ツイッターのための新たなプロジェクトに取り組むことになるという。
「私たちのチームは、オーディオを通じたコミュニケーションに情熱を注いでおり、ツイッターが人々の会話を促進する手法に魅了されている」という彼の発言から考えて、ツイッターが今後、何らかの形でポッドキャスト分野に進出することが予想できそうだ。
先日は、アマゾンがポッドキャストネットワークのWonderyを推定3億ドル(約309億円)で買収したが、スポティファイが2019年にAnchorとGimletという2つのポッドキャスト企業を買収して以降、この分野の注目度は一気に高まった。
グーグルはポッドキャストの配信プラットフォームを保有しており、アップルも今後、Apple MusicやApple TV+とポッドキャストの連携を強化していくと報じられている。つまり、グーグルやアップル、アマゾン、スポティファイなどの競合を追う形で、ツイッターがポッドキャストに参入することになる。
ここで気になるのは、ポッドキャスティング・プラットフォームの戦いが、今後どこに向かうのかという問題だ。グーグルはまず、番組の配信プラットフォームを構築したが、今後は広告を通じたマネタイズを活発化させることが予想できる。
フェイスブックも今後、何らかの形でポッドキャストに参入することは間違いないだろう。この分野を無視することは、テック業界で最も急成長している広告エコシステムの一つを無視することになるからだ。