ビジネス

2020.12.15 16:30

定額制パーソナルフードで、一人ひとりに「新たな食の楽しみ」を


田邊:起業前に、欧州や米国、ハワイなどを2ヵ月ごとに移動しながら生活をしている時期が比較的長くありました。現地の人たちと暮らす中で感じたのが「健康意識の差」であり、カラダの健康が自信につながり、自己肯定できることで心の豊かさにつながっていくことでした。

日本にはそうした価値観があまりない。仕事や育児など忙しく挑戦をしている人が簡単に健康に気遣え、心の豊かさにつながるサービスを作りたいとはじめました。

だから、僕たちのビジョンは、「たのしい食のセルフケア習慣を身に付け、自分を大切にしている実感が、あなたの『自分を好きでい続けられる人生』につながりますように。」なんです。

山田:田邊さんをはじめ、5人のチームも優秀、かつ、ハードワーカーで、強い。田邊さんがリファラル採用したメンバーで、パーソナルスムージーのパウチタイプの販売も3カ月程度の準備で始めることができました。スピードと実行力がすごいんです。

田邊:今後は、パーソナルスムージーに続く、第2弾、第3弾の新商品を出していきます。まず冬に向けて新商品を出す準備もしています。

今後、自宅での時間が増える中、1日3回必ず訪れる「食」を楽しむという人生はすごくいい。僕らのサービスで、健康的で安全で手軽に食を楽しみ、セルフケアできる世界をつくりたい。

日本はもちろん海外も視野に入れて、新しい時代のウエルネスブランドになっていきたいですね。(インターネットを通して消費者に直接商品を販売する)DtoCとか事業モデルの話はどうでもよくて、同時代に生きる自分が欲しいもの、必要だと思うものをどんどんつくっていきたいですね。


やまだ・ゆうだい◎Full Commit Partners(フルコミット・パートナーズ)代表パートナー。2012年グリー入社、16年インキュベイトファンドへ参画。18年5月に同社を創業。主な投資先はGreenspoon、ウーオ、SOEJU、BEAMING、Daylilyなど。

たなべ・とものり◎Greenspoon(グリーンスプーン)代表取締役CEO。2012年サイバーエージェント入社、CyberZ、AbemaTVなどを経て、16年11月からフリーランス。17年12月、ONE BUY ONE代表取締役。19年5月にGreenspoon創業し、現在に至る。

文=山本智之 写真=平岩 享

この記事は 「Forbes JAPAN Forbes JAPAN 11月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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