60種類以上の野菜やフルーツ、スーパーフードから作成した25種類のレシピから最適な組み合わせのスムージーが届く。瞬間冷凍された野菜やフルーツの素材が届き、食べる直前に自らつくるスタイルも特徴で、好きなトッピングの追加や、オリジナルのリゾットやポタージュをつくるアレンジもできる。
パーソナルスムージーの企画・製造・販売を行うGreenspoonは、代表取締役CEOの田邊友則が2019年5月に創業。20年3月に発売した同サービスは好評で、月間売上高は約3倍に成長。20代後半〜30代女性が中心に利用し、累計契約者数は7000人を超えているという。
Greenspoon社を創業以前から支援し、投資したのが、山田優大が代表パートナーを務めるFull Commit Partnersだ。「起業家ファースト」を掲げる山田はなぜ、田邊に投資をしたのか。
田邊:「リモートワークで楽しみは食しかない。GREEN SPOONをいつも楽しみにしています」といったお客様の声を、インスタグラムのDMなどでいただきました。とてもうれしかったですね。
サービス開始は3月25日とコロナ禍でした。ただ、発売以前に想定していたよりも3倍以上の売り上げが出ています。一方で、オペレーションが大変です。5月にテレビ番組で紹介された後、2カ月先の在庫までなくなり、お客様に待っていただいた。供給サイドの強化として、急きょ、製造工場と交渉し、増設もしてもらいました。まさにうれしい悲鳴です。
山田:田邊さんと出会った19年2月、投資実行した同年5月時点では、まだスムージーの事業をやると決まっていませんでした。投資先の社長からの紹介で田邊さんと会い、3日くらい後の夜に飲みに行って、その場で投資を決めました。投資委員会の時にはまだ社名すら決まっていなかったくらい。
3カ月にわたる事業ディスカッションで、事業プランも何個考えたか。メンズの下着や高級肉のサブスクとかもありましたよね(笑)。
僕が投資時に重視するのは、2つあります。一つは、チームを作れる起業家であるか、もう一つは「会話のキャッチボール」の気持ちよさ。僕は毎日、起業家とコミュニケーションをとるので、お互いに好きでなければいけないと思っています。だから、投資検討する起業家とは必ずご飯に行き、事業ではなく、「これまで何をしてきて」「どういう価値観に共感し、何をしたいか」というお互いの人生の話をします。