激動の2020年でも「楽観的思考」を持ち続ける方法

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私は最近友人から、これから数十年後に2020年を振り返ってみると、この年について全く新しい理解を得ているだろうか、と尋ねられた。

今年は大変な年だった。パンデミック(世界的大流行)により、誰も想像しなかったような影響がもたらされた。また、長い間見られなかったようなレベルの社会不安が生じ、米大統領戦を巡っては我が家の2匹の犬でさえ両側に割れたと思うほどだった。米国ではまた、記録的な数のハリケーンを経験した。個人の視点や傾向にかかわらず今年は唯一無二の年で、多くの人は混乱した状態に残された。

このような状態で、どのようにすればほほ笑む理由を見つけられるのだろう?

宗教は希望を約束している。政党は繁栄、あるいは幸せな日々がまた訪れると約束している。しかし、状況が改善すると長期的に信じる考え方の根幹は何だろう? 私が思うには、感謝をすることが本当の楽観主義に通じている。

感謝の精神を持ち、定期的に感謝をすることで、ストレスが下がり、関係性が改善され、全体的な健康さえ改善する可能性が複数の調査により示されている。感謝の気持ちを持つ人は、課題にも楽観的に立ち向かうやる気がある。それにより、モチベーションが維持される。おそらく、感謝の気持ちを持つ人は他の誰よりもやる気がある人だ。やる気を維持する鍵は、定期的に感謝をすることかもしれない。

ここでは、年末までやる気を維持するために感謝の気持ちを持つコツを紹介する。

1. 感謝することで1日を始める

朝起きたとき、携帯電話をチェックする代わりに自分の心を確認すること。私の場合、良い1日はほぼ必ず、人生の少なくとも7つの恵まれていることに「ありがとう」と意識的に言う努力をすることで始まる。

私は、毎日朝一番に口にすることがその日の調子を決めると信じるようになった。言葉には素晴らしい力がある。聖書では、言葉を船のかじに例えている。巨大な船を操縦することができる小さなものだ。嫌な1日だったときはほぼ必ず、起きてすぐの瞬間に何かネガティブなものを読んだり言ったりしたことに直接結びつけることができる。

そのため私は、1日の初めの言葉は感謝に関するものでなければならないことを学んだ。私がこれまでに会った中で特に大きな成功を収めた人たちは、感謝の気持ちを持っていれば悪い1日は送りづらいということを認めている。モチベーション向上の権威者であるトニー・ロビンズも、自分が感謝していることを声に出すためだけの時間を設け、毎日をスタートさせている。
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翻訳・編集=出田静

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