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Photo by Ely Pineiro/Getty Images

スペインのデリバリー企業「Glovo(グロボ)」は、Qコマースと呼ばれる新部門を立ち上げ、あらゆる商品を30分以内に顧客の家に届けようとしている。

同社はすでにUnilever(ユニリーバ)やNestle(ネスレ)、L’Oreal(ロレアル)などの小売ブランドや、ウォルマートやカルフールなどの食品スーパーマーケットと提携を結んでおり、競争の激しいデリバリー市場に新風を吹き込もうとしている。

QコマースのQは、「quick」を意味するという。

Glovoは、さらに本拠のバルセロナやマドリード、リスボンやミラノなどに「ダークストア」を設置し、オンライン限定で販売されるアイテムの配送も開始している。同社は2021年末までに欧州内に100カ所のダークストアを開設する予定だ。

欧州では厳しいロックダウンが敷かれる中で、レストランのメニューや生鮮食品のデリバリー市場が急拡大した。Glovoは、配達するアイテムを玩具や花、本を含むあらゆる領域に広げ、差別化を果たそうとしている。

Glovoのデリバリーは24時間利用可能で、顧客からは料金を徴収せず、パートナー企業から得るレベニューシェアを収益源としている。

同社の競合のベルリン本拠の「デリバリーヒーロー(Delivery Hero)」も、既に複数の都市でQコマースサービスを開始している。

GlovoのQコマース部門主任で、元ウォルマートのEコマース担当のDaniel Alonsoは、「パンデミック後に多くの店が閉鎖に追い込まれる中で、Qコマースの重要度は飛躍的に高まった」と話す。

「世界の消費者は、あらゆる商品を自宅に届けてほしいと願っている。しかも、従来のEコマースのように2日も待たされるサービスではなく、数十分以内に届くサービスが求められている」とAlonsoは続けた。

Glovoの直近の売上は、前年同期比300%のペースで伸びているという。同社のCEOのオスカー・ピエールは、「この分野では今後、統合化が進んでいくはずだ」と述べていた。同社は今年9月、ラテンアメリカでの事業を、競合のデリバリーヒーローに2億3000万ユーロ(約284億円)で売却し、欧州及びアフリカ市場への注力を進めていた。

編集=上田裕資

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