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ドイツのフードデリバリー大手の「Delivery Hero(デリバリーヒーロー)」は年内に欧州で損益分岐点に達し、黒字化を達成する見通しだ。同社は、2020年の売上見通しを最大28億ユーロ(約3450億円)に引き上げた。

Delivery Heroの2020年第2四半期の欧州、アジア、MENA(中東と北アフリカ)、ラテンアメリカでの売上の合計は6億1200万ユーロで、第1四半期の5億1500万ユーロから上昇した。注文件数も2億8100万件で、第1四半期の2億3900万件から上昇した。

同社は通年の売上見通しを26億ユーロから28億ユーロのレンジに引き上げた。Delivery HeroのCFOのEmmanuel Thomassinは、フォーブスの取材に新型コロナウイルスのパンデミックが同社の追い風となり、新規の顧客数や提携レストラン数の拡大につながったと述べた。

「パンデミックの収束後も、当社の顧客らの行動に大きな変化はないと考えている」とThomassinは話した。

フードデリバリー業界ではここ1年ほどの間で、大規模な買収や資金調達が相次いでいる。アムステルダム本拠のTakeawayは、英国本拠のJust Eatの買収手続きを完了し、2社の合併によって生まれた新会社の「Just Eat Takeaway」はさらに、米国のグラブハブ(Grubhub)を買収した。

ウーバーはポストメイツ(Postmates)を買収し、アマゾンは英国のデリバルー(Deliveroo)への出資について英国の競争市場庁(CMA)の承認を取り付けた。

「この業界においては過去に、合理性を欠いた買収が行われていたが、市場の成熟化が進む中で、統合化がプラスの影響を及ぼすようになった」とThomassinは話した。

Delivery Heroは日本進出も予定しており、年内に同社のアジア向けブランドの「フードパンダ(Foodpanda)」としてオペレーションを開始し、初期投資として2000万ユーロから3000万ユーロを見込んでいる。

「当社は新たな市場への参入について、非常に慎重なスタンスをとってきたが、日本市場についても入念な調査を実施した結果、ポテンシャルを見出した。日本には既に競合企業も居るが、市場の成長余地があると考える」とThomassinは話した。

Delivery Heroはその他の競合の少数株式も保有しており、GlovoやRappi、Zomatoなどの有力企業に出資を行っている。

編集=上田裕資

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