前回のiPhone 12 Pro/iPhone 12のハンズオンに続き、後から登場するiPhone 12 mini、iPhone 12 Pro Maxをレポートする。
最大・最小サイズの5G対応iPhoneが同時発売
先にiPhone 12 miniを紹介しよう。iPhoneとして初めて名前に“ミニ”を冠する本機は2017年のiPhone X以降に登場したオールスクリーンデザインのiPhoneの中で本体のサイズが最も小さい。
アップルは10月に開催したイベントで本機のことを「世界で一番小さな5Gスマホ」であると強調していた。シリーズの中で最も安価な74800円(税別)から買える5G対応のiPhoneであることも付け加えておこう。
左が第2世代のiPhone SE、右はiPhone 5s。iPhone 12 miniは本体がコンパクトに、画面の領事領域はよりワイドになった
アップルが4月に発売した4.7インチのRetinaディスプレイを搭載する第2世代のiPhone SEを横に並べてみると、iPhone 12 miniの方がディスプレイが大きいのに本体のサイズは小さい。
iPhone 12シリーズは側面フレームのエッジを立たせたシャープなデザインになったので、手に持つと指の引っかかりが良くグリップが安定する。iPhone 12 miniは片手でも操作しやすく、画面の隅々にまで親指が届く。
片手で持ちながら画面の隅々まで指が届く
iPhone 12 miniはスーツやパンツのポケットに余裕を持って入れられるサイズなので、Apple Payによる支払いやモバイルSuicaで改札をタッチする時に素速くスムーズに取り出せる。ビジネスパーソン向きのスマホであるとも言えそうだ。
「小さなiPhone」を買う前に注目したいこと
有機ELを採用するSuper Retina XDRディスプレイは解像度が高く視認性が良い。ベゼル(ディスプレイ周囲の縁)が狭く設計されているので、iPhone SEよりも写真や動画がゆったりと見られる。地図アプリやiMessage(メッセージ)アプリなどは画面に表示される情報量も豊富だ。
左側が第2世代のiPhone SE。ディスプレイ周囲のベゼルが狭いオールスクリーンデザインのiPhone 12 miniは同じ写真の表示可能領域が広い
他のiPhone 12シリーズの端末と同様に高画質技術の「HDR(ハイダイナミック・レンジ)」に対応するApple TV+の映像配信コンテンツや、HDRビデオ撮影が楽しめるiPhone 12 miniのカメラで撮った映像を明るく色鮮やかに再現する。