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Photo by Guy Prives/Getty Images

先日、日本進出を果たしたフィンランドのフードデリバリー企業「Wolt(ウォルト)」は、5月に1億ユーロの資金調達を実施していたが、先日は新たにベルリン本拠の「デリバリーヒーロー(Delivery Hero)」の共同創業者から資金を調達した。

10月14日、ヘルシンキ本拠のWoltは、デリバリーヒーロー共同創業者のルカシュ・ガドウスキ(Lukasz Gadowski)から750万ユーロ(約9億2800万円)の出資を受けたとアナウンスした。

今回の出資は、Woltのドイツ市場進出に合わせて実施された。ドイツのフードデリバリー市場はここ2年で変化しており、デリバリーヒーローはドイツでの事業をTakeaway.comに売却していた。一方で、英国本拠のデリバルー(Deliveroo)はアマゾンの出資を受けて欧州での存在感を高めている

Woltが調達した750万ユーロという額は決して巨額なものではないが、同社はガドウスキからの支援を受けてドイツでの存在感を高めようとしている。

「私はドイツのフードデリバリー市場をより良い方向に導きたいと考えていた。WoltのCEOであるミキ・クーシとはビジョンを共有している」とガドウスキは述べた。

「彼らはテクノロジーと効率性を組み合わせ、顧客の満足度をアップしようとしている。グローバルブランドとして発展する可能性を秘めたWoltに投資したいと考えた」と彼は続けた。

他のフードデリバリー企業と同様に、Woltはパンデミック後に生鮮食品の宅配を開始しており、大手食品スーパーのSparやカルフールなどとも提携を結んでいる。同社の売上に生鮮食品が占める割合は約10%に達しており、ヘルシンキではデリバリーに特化した自社の生鮮食品ストア2店舗を開設した。

Woltは現在23カ国に進出しており、スカンジナビア諸国やバルト諸国、東ヨーロッパ諸国で成功を収めた後、欧州以外に進出し、日本ではメッセージアプリのLINEが立ち上げたデリバリーサービスを競合と見据えている。日本ではデリバリーヒーロー傘下のフードパンダも運営を開始したばかりだ

Woltはこれまで累計で2億6700万ユーロを調達している。今年5月に同社は1億ユーロを、ゴールドマン・サックスのGrowth Equityや、既存出資元のICONIQ、Highland Europe、83North 、EQT Venturesらから調達していた。

その当時、Woltは新たな資金でパンデミック後の不確定要素に備え、今後の成長を模索していくと述べていた。

編集=上田裕資

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