ビジネス

2020.10.13

コロナ危機中にクライアントの90%を切るべき理由

Surut Wattanamaetee/EyeEm / Getty Images


3. 優良顧客には独自の着信音を設定する


「優良顧客にVIP待遇を提供し、顧客ロイヤルティを作り出すこと。私が参加したある企業幹部の懇親会で、酒が少し進んだ後、シリコンバレーの企業のCEOが結婚生活の問題について語り出した。自分はビジネスで成功したが、家庭を顧みなかったがために家族を失いつつある、と。私は自分自身の失敗談として、優先順位をはっきりさせないと自分にとって最も重要な人々を遠ざけてしまうことを学んだことを明かした。優良顧客からの電話のみが分かる着信音を設定しておくとよい」

現代のビジネスリーダーの多くが抱える問題として、利幅にかかわらず全ての顧客を等しく扱おうとしてしまう点がある。自分と同じく不景気により苦しむ顧客の姿を見て、同情を感じるかもしれない。だがこれは、先を見ない短絡的なアプローチとなってしまう。

「今のような厳しい時期には、自分の最も忠実なパートナーは誰かが分かる。そうしたパートナーにしっかりと注意を払えば、コロナ経済を難なく乗り越えられるかもしれない」とジェイコブズは指摘した。

編集=遠藤宗生

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