米ネットメディアのミディアム・ドットコム(Medium.com)に掲載された記事では、著者のダビア・ソベルマンが「着るものは、その人について多くのことを明らかにする。あなたはあなたが着るもので決まる、というフレーズが繰り返されるのもそのためだ」と述べている。
またソベルマンは「さらに面白いのは、私たちのコミュニケーションの大半は言葉を介したものではないことだ。身ぶりや近さ、感触、(そしてもちろん)見た目が、他者とのつながり方の中で大きな役割を果たし、第一印象においても重要だということが示されている」と続けた。
ブランドや組織への忠誠心を示すためにマスクを着用する人もいる。(企業のロゴが多くのマスクに表示されるようになり、会社の記念品や新入社員への入社記念品にはブランドが表示されたマスクが加わることが予想できる)。他にはブランドの創造性を示すマスクもあり、大小かかわらず小売ブランドはファッションステートメント(関心を集めるように意図された、斬新あるいは変わった衣類や持ち物のこと)としてのマスクを製作している。
手作り品を集めた世界的なネット販売サイト、エッツィー(Etsy)は、会員が製作したマスクを披露する新たなカテゴリーを設けている。米紙ウォールストリート・ジャーナルは次のように述べている。
「エッツィーでの布製マスクの売り上げは、CDCが4月上旬にガイドラインを変更し、米国人にマスクの着用を推奨してから急伸した。同社は同月のみで1200万のマスクを売り上げ、その価値は1億3000万ドル(約140億円)だ。これは前四半期の総商品売上高の約10%に当たる」
また、希望やインスピレーションのメッセージを描いたものもある。これは誰もが現在必要としているものだ。マスクを使うことで、言葉にすることなく価値観を共有したり、自分が理念を持っていることを伝えたり、情熱を持っているものを強調したり、あるいはただ自分の個性を示したりすることができる。
マスクを選ぶときには、自分のブランドに合ったものを選ぼう。マスクをテーブルに置き忘れてしまったらこうしたメリットを享受することができないので、忘れることなく着用しよう。あなたのベストな「顔」を見せるこれほど良い方法はこれまで存在しなかった。