ビジネス

2020.09.10

まずは名バイプレーヤーたれ。カリスマ経営者の影に「畳み人」あり

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たとえば、自分が直面したことのあるトラブルについてきちんと記録しておくことです。多くのプロジェクトを実行していくと、仕事や事業内容は違っても、トラブルが起こるポイントが似通っていることに気がつきます。ヒューマンエラーやケアレスミスの起きるポイントは類似しているのです。

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細かな仕事でも自分がミスをしてしまったら、それはどういう状況で発生して、何が原因で起こったかを、簡単でいいので記録しておくことが大切です。

その積み重ねが、あなたのアンテナの精度を上げ、「ここで事故が起きそうだ」と気付けるようになるのです。

やりたくない仕事への意識


いくらノウハウを仕入れても、経験に勝るものはありません。ひたすら数をこなすしかない部分です。そう考えると、どんな仕事も、後々必ず役に立つことがわかります。

だから僕は正直やりたくない仕事だとしても、「将来別のやりたい仕事をする時に役立つかもしれないな」と思って前向きに取り組むようにしています。実際、新人の頃やっていたことが、今になって役立っていることも多々あります。

畳み人は全てのリスクを想定し、できるだけそれが起こらないように準備をすること。そして、トラブルが起こった場合は記録して、次のトラブルに備えること。小さなステップを積み重ねることで、リスクの芽を少しずつ摘んでいけるようにしましょう。

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設楽悠介◎幻冬舎のブロックチェーン専門メディア「あたらしい経済(New economy)」を創刊。同社コンテンツビジネス局で新規事業や電子書籍事業、コンテンツマーケティング事業を担当。幻冬舎コミックス、エクソダス等の取締役も兼務。また複数企業の社外アドバイザーも務める。個人活動としてVoicyでビジネス系音声番組「風呂敷畳み人ラジオ」や、カルチャー系Podcast/YouTube番組「#欲望のSNS」等の数々のコンテンツの発信やコミュニティを運営。イベント登壇やメディア出演も多数。著書にビジネスを着実に実行に移すスキルを紹介した『「畳み人」という選択「本当にやりたいこと」ができるようになる働き方の教科書』(プレジデント社)。

文=設楽悠介

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