採用パンフレットを「求職者の疑問や先入観を払拭するツール」にするための考え方

働き手の不足が社会課題となっている昨今。より優秀な人材を確保しようとする企業間の採用競争は激化の一途をたどっている。

各社が採用活動に工夫を凝らす中で、自社の魅力をアピールするために効果的なツールのひとつが「採用パンフレット」だ。

スマホや動画が主流の今、なぜわざわざ紙媒体が必要なのか? WEB上の採用ページとダブルコストになるのではないか? このように疑問を感じる声は少なくないかもしれない。

ところが採用パンフレットは、採用ページや説明会とは別の次元で有効な、採用マーケティング施策の一部なのである。これらの施策は上手く組み合わせることで、採用競争に勝つための効果を発揮する。

そこで本記事では、採用パンプレットの基本的な内容や使い方に加えて、デジタル化が進んだ現代において、「なぜ紙の採用パンフレットが必要なのか」、そして「どんな内容を盛り込むと効果的なのか」を考えていきたい。

求職者に響く採用パンフレットの条件


採用パンフレットとは、求職者に向けて、その企業で働く魅力を知ってもらうための資料のこと。企業にとっては、「こんな人に入社してほしい」と求める人材の姿を伝える手段でもある。

採用パンフレットに含めるべき情報

採用パンフレットに含めるべき情報6項目の表。求職者の疑問に対応した項目を盛り込む。

Webサイトとの違いなどは後述するが、まずは採用パンフレットに盛り込むべき情報について見ていこう。

求職者が応募する前に知っておきたい情報は、大きく分けると「どんな会社なのか」「どんな人材を求めているのか」「入社したらどのように働けるか」の3つに分けられる。

パンフレットの内容は、こうした疑問に対して、わかりやすい答えが見つかるコンテンツであることが望ましい。例えば、次の項目が考えられる。

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文=小野祐紀

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