高校生たちの取り組みを伴走しながら支えているのが、起業家の2人だ。一般社団法人ウィルドア共同代表理事の竹田和広、キュリー代表取締役の王昌宇である。竹田は、「『一人ひとりが自分と社会と共に生きられる』未来へ」を目指し、学校の授業企画・運営のサポートや地域に根ざしたキャリア教育プログラムの開発や探究活動をしている。また、高校生を対象にした、身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶ、実践型探求学習プログラムである「マイプロジェクト」の活動にも力を注ぐ。
「『高校生を学びの主役に変える』ことを事業で行なっています。全国3000人の高校生が参加するマイプロジェクトアワードも同様ですが、自分たちの理想を自分たちで作り出すことが大切だと思います。今回のプロジェクトも同様です。どんどん大人たちの力を借りながら、自分たちの“ワクワク”に貪欲になって、自分たち自身の可能性にも気づいてもらいたいですね」(竹田)
「学びのコンシェルジュ」として、中高生向けに学校外の活動(イベントやワークショップなど)を紹介するサービス「Qulii」などを展開する王も同様の思いを持つ。
「僕は高校生のみんなと話をして、相談を受けているだけです(笑)。基本的にはみんなに任せている。それは、『ゼロからつくりあげて、考えていく』ことが重要だと思っているからです。中高生に対して、体験や挑戦する機会を提供する事業をしていますが、その軸として掲げているのが『自分の可能性に挑戦してみたいと思っている人を応援する』こと。今回も、高校生のみんなが最後まで自分たちの理想を突き通してほしいと思っています」(王)
2つのプロジェクトも登場する、7月24日の「Hack the World」の開会式は、こちら。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使を務めるMIYAVIをメインパーソナリティに招き、自らの意思で世界を書き換えようと行動する「Vision Hacker」たちとトークセッションを行う。