コート上の製品については、コンバースは技術的知見を親会社のナイキに頼っており、ジョンソンはそれを「明らかな競争上の利点」と称している。いっぽうでコンバースは、社内で、そしてより大きなバスケットボール界で、独自のスペースをつくることにも取り組んでいる。
「こんなふうに考えてみてほしい」と、ジョンソンは言う。「ナイキは業界のイノベーションを主導し、ジョーダンは試合の情熱と高揚を体現する。われわれは、選手の個性と進歩を称える」
コンバースは、今後もナイキの技術を活用するいっぽうで、コートの内外におけるブランド独自のスタイルの確立には、コンバース独特のデザインを使うと予想される。その最初の例が、オールスター・プロBBだ。「最古のバスケットボールシューズであるチャックテイラー・オールスターの純粋さとシンプルさにインスパイアされた」現代的で未来志向の美意識がありながら、コート上でのパフォーマンスに適した最先端技術も備えている。
コンバースバスケットボールの最初の1年は、基礎を構築すること、特にオールスター・プロBBの発売と、バスケットボールとの文化的つながりの復興が中心になっていた。ファンたちは今後も、消費者の声に応え、製品にストーリーを与える柔軟さについて期待してもらえるだろうとジョンソンは話している。