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コンバース オールスター・プロBB (c) Nike

バスケットボールシューズやウェアのブランド「コンバースバスケットボール(Converse basketball)」にとって2019年は、業界最古のこのブランドを完全に現代的な方向へと導く1年だった。

「コンバースバスケットボールにとって、おもしろい展開になっている」と語るのは、コンバースバスケットボール部門のゼネラルマネージャーを務めるロン・ジョンソン(Ron Johnson)だ。「われわれの目標は、バスケットボール界における独自路線の確立と再構築を続けることにある。当社は、最初のバスケットボールブランドであり、文化的な象徴になってきた。そのレガシーと文化との結びつきをもってすれば、アスリートと消費者の両方にはたらきかける新たな方法を見つけ、その過程でいくつかのルールを打ち破ることができると確信している」

ナイキの完全子会社であるコンバースは、1917年にバスケットボールシューズ「オールスター」をひっさげて、この市場に最初に参入した(オールスターは1923年に「チャックテイラー・オールスター」に改名した)。しかし、このシューズをNBA選手が履いたのは1979年が最後で、2010年代はじめには、このブランドはNBAから完全に姿を消していた。

その状況が一変したのは2019年4月。コンバースが「オールスター・プロBB」を発表し、ケリー・ウーブレ・ジュニア(Kelly Oubre Jr)がNBA選手として初めてコンバースとアパレル契約を結んだと明らかにしたときのことだ。以来コンバースは、オールスター・プロBBの別のモデルや、「G4」、ライフスタイルカテゴリー「Pro Leather(プロレザー)」など、バスケットボールシューズのラインアップを拡大してきた。

そのいっぽうで、ボストンを拠点とするコンバースは、選手との契約にも力を入れてきた。いずれも、コート上だけでなく、コートの外でも個性を熱心に発揮する選手ばかりだ。ウーブレ、ナターシャ・クラウド(Natasha Cloud)、ドレイモンド・グリーン(Draymond Green)に加え、7月8日には、シェイ・ギルジアス=アレクサンダー(Shai Gilgeous-Alexander)が仲間入りした。「(ギルジアス=アレクサンダーを)ファミリーの一員に迎えられたことを、とても喜んでいる」とジョンソンは述べる。

ジョンソンによれば、コンバースはギルジアス=アレクサンダーのファッションに対する関心を活かしてコラボレーションを展開し、開発プロセス全体を通じてギルジアス=アレクサンダーが創造性を発揮できるようにする計画だという。

バスケットボール界は、売上でも新規消費者の獲得という点でも、コンバースにとって成長カテゴリーになっている。ジョンソンによれば、オールスター・プロBB向けのデジタル直販戦略と、各選手限定のカラー展開には満足しているという。「今後も、このかたちを進化させ、更新していくつもりだ」とジョンソンは述べる。「プロレザーについても楽観的な見通しをもっている」

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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