コロナ禍を乗り切るための意外なリーダーシップ手法

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ジョセフほど声を利用する方法を知り尽くした人間はいない。初の著書『Vocal Leadership: 7 Minutes a Day to Communication Mastery(ボーカル・リーダーシップ 1日7分間でコミュニケーションを熟練)』の中でジョセフは、「コミュニケーションの熟練」に向けた極意を伝授している。自身が朗読するオーディオブックは、私の講演者としてのキャリアの方向性を変えたものであり、私は強くお勧めする。ジョセフの朗読を聴くたびに、いつも何らかの有益な発見がある。

ジョセフのクライアントには、ディズニー、トヨタ、リッツ・カールトン、デロイト、アーンスト・アンド・ヤング、連邦準備銀行の幹部のほか、NFL、NBA、MLB、ESPN、FOX、ABC、CBS、NBCのアナウンサーらがいる。さらに、アンジェリーナ・ジョリー、ショーン・コネリー、チャールトン・ヘストン、ズーイー・デシャネル、シルベスター・スタローン、NFLのコミッショナーであるロジャー・グッデルと、列挙にいとまがない。

「最後の点として、歌による癒しがある」とジョセフは言う。「歌うことで、幸福感をもたらす神経化学物質のエンドルフィンや、ストレスや不安、うつを軽減するホルモンのオキシトシンが分泌される。ジャーナリストのノーマン・カズンズは著書『笑いと治癒力』で、笑うことで慢性疾患を癒やした自身の経験を紹介している。カズンズの素晴らしい知見に学んだ私は以来、“笑いと歌の関係は、はいはいと走ることの関係と同じ”と書いてきた。笑いは、治癒プロセスの始まりにすぎない。歌うことで、そのプロセスが完了できる」

ジョセフによれば、音は感情表現であり、人が歌で音を保持する時には、その感情も保持している。歌うことは感情や感覚に直結し、人の幸福を驚くほど高めてくれる。

ジョセフは全てのビジネスリーダーに対し「なので、思い切り歌いましょう」と呼び掛けている。

編集=遠藤宗生

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