2. 考え方を変え、自己制御する
給料は良かったとしても、それだけでは充実感を感じるには不十分だ。現在、思っているように物事は進んでいないかもしれないが、それは変わるだろう。状況に対する認識を変え、より管理できるようにすること。そのためのシンプルで効果的な方法は、上司に関してそれほど悪くないかもしれないと思える点を5つまで書き出すことだ。
より健全な習慣を身に付けることに集中し、認識を変えることができたら、自己制御の準備が十分できているはずだ。全ての行動や言葉に反応する必要はないことを理解すれば、心痛が大きく減る。私が言いたいのは、感情を持つべきではないということではなく、人にはありのままの素晴らしい人間として扱ってもらう資格があるということだ。ホリスティック(全体論的)なキャリア成長を支援する企業は、従業員を労働者として扱わない。
感情を制御できれば、行動を自己制御できる。心理学専門家のスティーブン・ストスニーはこれを「自分の最も深いところにある価値観と合わせ、長期的に見て最も自分の利益になるよう行動する能力」と呼んでいる。これが、次の3つ目のステップにつながる。
3. 計画を練る
計画を立てることは、能動的で実用的な問題解決方法だ。デーウィスとイングランド、ロフクイストは仕事調整理論(TWA)を提唱し、「スキルや能力、ニーズ、価値観に加え、人は一つの人格様式とあらゆる調整行動を持っている。調整行動には柔軟性や能動性、反応性、我慢強さが複数のレベルで含まれている」と述べた。
計画を練るときに考えるべき点は次の通りだ。
(1)あなたは誰か。この問いを考えるときには、自分の調整行動や関心、価値観、能力を考えること。
(2)デーウィスは「仕事の調整には、その人の生産性と効率性について、仕事環境で監督者らが持つ認識が影響する」と述べている。そのため、上司がどのような性質であれば自分が仕事で活躍できるかを当然考えるべきだろう。
(3)あなたの目標は何か? なぜそれを達成したいのか?
(4)それを達成するためにはどんなものや人が必要か?
たとえ悪い上司に当たったとしても、ここに挙げた3つの方法を実践してみよう。