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Photo by Justin Sullivan/Getty Images

新型コロナウイルスの流行により、多くの企業が苦境に立たされている。売り上げは低迷し、利益は消え、企業はコスト削減策として従業員の解雇という厳しい決断を下さなければならなくなった。この繊細な問題に対し同情心を持った対応をする会社もあれば、冷淡で配慮に欠けたアプローチを取る企業もある。

米配車大手のウーバーは先週、全従業員の14%に当たる3500人の解雇を発表した。従業員が在宅勤務していることを受け、同社はオンライン会議のZoom(ズーム)を通じて対象者に解雇を知らせた。

このニュースを最初に報じた英紙デーリー・メールは、Zoom会議の動画を入手。ウーバーの顧客サービス部門長であるラフィン・シェバローはその中で、対象者に対して「きょうが皆さんのウーバー勤務最後の日となる」と通告。「皆がうわさで耳にする前に、できる限り早く伝えられるよう、この方法を取らざるを得なかった」と説明した。

新型ウイルス流行が始まってからZoomを通じて従業員を解雇した会社はウーバーが初めてではない。米ITニュースサイトのザ・バージ(The Verge)はこれに先立ち、電動キックスケーターシェアの米スタートアップ、バード(Bird)がドラマ『ブラック・ミラー』を思わせる冷淡な方法で406人の従業員を解雇したことを報じていた。

同サイトによると、解雇を全く予期していなかった従業員らは、全ての予定のキャンセルが通知され、一方通行のZoom会議にログインするよう指示された。会議では、音声が原稿を読み上げ、解雇を通達。スラックなどのアカウントは閉鎖され、最終勤務日が設定された。

一方でエアビーアンドビーは、より良識のあるアプローチを取った。同社は約7500人の従業員の25%に当たる約1900人を削減すると発表。共同創業者のブライアン・チェスキーCEOは従業員に向けたメッセージで、全員が状況についてよく理解できるよう、透明性を約束し、経営状況についての詳細を提供。

さらに「この決断は、チームのメンバーの仕事ぶりを反映するものではない」と述べ、「素晴らしい人材がエアビーアンドビーを去っていく。他の企業は、あなた方のような人材を採用できて幸運だ」と述べ、感謝の気持ちを示した。

編集=遠藤宗生

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